2010年度大学ラグビー関東対抗戦《早慶戦》【大学ラグビー2】 | 坂本龍馬(野球、ラグビー、映画、筋肉)ブログ

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慶応が10年ぶりに早稲田に勝ちました。


早 大 慶 大
前半 後半 得点 前半 後半
PG
DG
合計

10



【寸評】


 前半は、早稲田がFW第3列を中心にした集散の速さ、BKのオフェンス時の個人技とディフェンス時の出足の良さで、敵陣で戦う場面が多くあった。しかしながら、慶応はBKだけでなく、FWも含めたディフェンス特に低いタックルが良く決まり、また得意のターンオーバーで早稲田のチャンスを何度もつぶす。

 早稲田マイボールスクラムでは慶応がよくプレッシャーをかけていた。ラインアウトは両チーム安定。ラックは互角。モール及びラックでは早稲田ボールを慶応がよくプレッシャーをかけ、特に2次・3次攻撃時の早稲田ボールを容易に出させなかった。

 一方慶応はターンオーバーからのカウンターも、密集付近のサイドを突く攻撃が中心で、BKへの展開は行わず、なかなかチャンスを得られず、試合は膠着状態に。慶応も防戦一方だったので仕方ないか。

 結局。お互いPG1本ずつのみ(3対3)で試合は後半へ。

 

 前半耐えていた慶応は、後半に入りBKに積極的に展開。両ウィングまでまわる事が多くなり、慶応の攻撃にリズムが出る。そんな中、後半13分に慶応CTB竹本が連続攻撃からトライ。Gも決まり10対3と慶応がリード。早稲田も後半17分カウンターからSO山中の個人技からLO岩井がトライ(慶応10対8早稲田)。

 前半不安定だった早稲田マイボールスクラムが安定。FWもよく前に出て、BKの個人技と早いパス回しが決まり始め、慶応をじわじわ圧倒し始め、猛攻。しかしながら、ここでも慶応はオフサイド覚悟の出足の良さと低いタックルで何度も早稲田の攻撃を跳ね返す。早稲田は複数回の決定機を、肝心なところでのハンドリングミスと反則で逃し、後半ロスタイム(後半43分)も終わりノーサイド。



《所感》


 試合を見ての感想ですが、「早稲田負けてなお強し」というところです。同一チームで10回試合したら、早稲田が勝つ試合の方が多いと思います。高校時の肩書きで言えば慶応も十分役者は揃っているとはいえ、黄金世代の早稲田が有利で、過去の肩書き抜きにしても総合力ではやや早稲田に分がありかなとは思っていました。

 そんな前評判の中、自分たちより強い相手を倒すのが慶応。徹底的な粘り強い防御(タックル、密集戦相手ボールへの働きかけ等)により、大一番の早慶戦で存分に力を発揮した慶応の集中力は素晴らしかったと思います。

 通例、防御にまわる時間が多くなると疲労が溜まりやすくなり、同じ位のフィットネスでも先に疲労が出やすくなります。昨年の早慶戦で、リードされた早稲田が追いつけたのは、後半の後半で慶応が疲労で動きが悪くなったからです。高校ラグビーではこの傾向が顕著で、力の差がある相手に前半防御一辺倒で最少点差でも、後半に大差がつくことはよくあります。

 しかしながら今年の慶応は、最後の最後まで足は止まらず、疲労で動きが悪くなることがなく、出足よく低いタックルで、早稲田の猛攻を防ぎきりました。今回の慶応の勝因は、泥臭い防御と低いタックル、それらを最後まで支えたフィットネスと勝利への執念だと思います。精神的にも体力的にもよく鍛えられていました。

 

 敵陣に入り試合を優位に進めるのは早稲田の戦い方である一方、なかなかチャンスをものにできかった点は早稲田らしくないところではありました。が、攻撃自体は良かったと思いますし、ディフェンスも緻密かつ組織的で早稲田らしかったと思います。ハンドリングミスや反則等に関しては、元々技術がある選手ばかりなのですぐ修正できる内容だと思います。あとSO山中のプレースキック不調が痛かったですが、彼は天才なので、早明戦までには自分で何とかするでしょう。


 早慶戦敗退は残念ですが、早稲田は大学選手権奪回が目標のところここで修正できるのは良い機会ですし、その早稲田に勝った慶応も十分頂点を狙えると思います。共に楽しみですね。