感謝をこめて | 36歳シングルOL。乳がんになりました。

36歳シングルOL。乳がんになりました。

恋愛や仕事の悩みは尽きないけれど、健康にだけは根拠のない自信を持っていた私。突然の乳がん告知に狼狽しまくり。でも、決めた。「あんな出来事があったからこそ素敵な人生になったな」と思えるように生きてこう。

【2018年8月】42歳!!! ひー!!!


思いがけず乳がんデビューを飾った今年もとうとう
残りわずかになりました。

これまでの人生史上もいろいろあったし、これからも
いろいろ起こるのだと思いますが、私の人生に
「忘れられない1年大賞」があったとしたら
今年は間違いなく入賞を決めた1年だったと思います。

病気になって、たくさん泣いて、たくさん苦しんだけど
振り返ると病気になる前の自分は、ある意味で
今よりもずっと苦しかったかなって思います。

贅沢な生活を夢に描いていた訳ではありません。

ただ、人並みに仕事して、人並みの趣味をもって、
人並みに幸せな家庭を築いていければってことを
思い描いていた20代。

自分なりに努力したつもりだったけど、20代のうちに
結果が出たことは何ひとつなくって・・・

趣味の世界で幸せに生きる友人の姿や家族と過ごす
時間が何よりも幸せと話す友人の姿、世界をまたに
かけて活躍している友人の姿が本当に眩しくて
自分には何もないなって焦りました。

逃げ場がなくって、精一杯我慢して仕事に自分を追い
込んできた30代。

仕事しか残ってないから、これを頑張らないとダメなんだっ
て思って、苦しくても苦しいって言えない日が続きました。

私は大丈夫。

っていつも強がってたし、背伸びしてたし、自分に無理を
強いてきたんだと思います。

8月の終わり。
乳がんの告知を受けた時、最初に思ったのは、
これで完全に終わっちゃったなってこと。

趣味もないし、家庭もない、唯一仕事だけは体力で
頑張ってきたけれど、残念ながら半人前。

ただでさえ何ももっていないのに、乳房や頭髪を失う
ことが女性として辛かったし、その上、仕事で頑張って
いく道さえも閉ざされたように思えて惨めでした。

景色が変わったのは、
9月に入って仕事を休み始めてからのこと。

何も持っていないし、頑張れてもいない私だけど、
周りの方に毎日ほんとうに温かく励ましていただいたんです。

たまには外に出なくっちゃねって連れ出してくれる友達がいて、
同じ髪型になるねって笑わせてくれたゲーハーな同僚がいて、
普段より明るく振る舞っている両親がいて、
遠くの神社まで行ってお守りをいただいてきてくれたお姉ちゃんがいて、

辛い時は泣いていいし頑張らなくていいんだよって教えてくれた
沢山のブロ友さんがいて、

自分ひとりで生きてる訳じゃないんだっていうこと、
ひとりで全部抱え込もうとしなくていいんだってことを
教えていただきました。

頑張れない時があってもいいこと。
ダメな自分であってもいいこと。
自分に無理をしなくてもいいこと。

それでも幸せでいられること。

このことをすごく学んだ1年です。

病気になって良かっただなんて思わないけど、
きっと全てのことに意味があるんだって今は思います。

生涯未婚かもしれないし、仕事はダメリーマンのままで
終えるかもしれないけれど、

年をとった時、素敵なシワのできるおばあちゃんに
なることを目指して、明日からもゆっくり丁寧に歩いて
いきたいと思います。

この1年、本当にありがとうございました。
2013年がみなさまにとって素晴らしい1年でありますように♪