鳥取駅前には彫刻がたくさんあります。

手前の像は「因幡の麒麟獅子舞」。鳥取県東部と兵庫県北但西部に受け継がれる伝統芸能だそうです。
宇部神社でも例祭で奉納されているようで。

麒麟獅子舞像(左)の向こうには、大型の彫刻が見えます。

この時は、駅裏の駐車場に車を停めていたので、撮影後、駅裏に戻ります。

鳥取駅構内を抜けて、駅の反対側の出口から駐車場に戻ろうとすると…

駅裏には大国主命「因幡の白ウサギ」の像があるのを見つけました。
出雲大社にある像よりは大国主命が若く見えます。

ちょっとした川が流れていて、欄干にも因幡の白兎の図が。
のどかな公園という感じで、駅の周辺は理想的な街作りです。

駅構内の食堂街に入って、朝食をとることにしました。

出雲蕎麦…ではなくて砂丘そば。この蕎麦の何が砂丘なのかよくわかりませんが。
まあ、鳥取といえば砂丘ですからね。

腹ごしらえを終えて、向かうは伯耆国一ノ宮「倭文神社」。
20代の頃に見た鳥取砂丘はパスして国道9号線を西へ向かう。
(※鳥取砂丘は駅から国道9号線東方向)

しかしながら、右手に日本海が見えると、鳥取砂丘だ!という印象が広がる。
高知で見る太平洋の灰色の砂とは違う、黄土色の砂浜。
倭文神社には午前中に到着したいという気持ちにブレーキがかかるのをなだめながら車を走らせていたが…

見えたのがこの銅像と、道の駅の看板。そして道の駅の奥に見える鳥居。
もう、気持ちをなだめ切れない。

駐車場に車を入れて、道の駅から歩道橋に上がり、浜辺を展望することにした。
鳥居の主は「白兎神社」で、その前の浜辺が「白兎海岸」。
沖合いには淤岐ノ島。

つまり、ここが、淤岐ノ島から内陸に渡った因幡の白兎と大国主命が出会った浜辺ということだ。

海岸線が近い。駅の東の鳥取砂丘の海岸線は遥かに遠く、ここは長い砂丘の縁(へり)にあたる。詳しくは次々回で。
台風15号被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

宇倍神社の美しい社殿。

困ったのは、トイレが社殿右手の建物内にあるのだが、早朝すぎて鍵がかけられている。社務所もまだ開いていないし、掃除をしている方も鍵は持っていない。

本殿裏手になにやら階段があった。
石碑に武内宿禰命終焉之地とある。
この時まで「武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)」という人物に何ら興味はなかったのであるが…

本殿の左に回り、石段を上がる。すると、そこにあったのが、双履石という霊石だった。

この案内。武内宿禰命は三百六十余歳で行方をくらました(亡くなった?)とのこと。しかも五代の天皇に渡って大臣として仕えている。これはとてもあり得ない長寿。俄然興味が湧いた。

これが双履石。
今まで各地の神社で様々な、いわれのある霊石を実際に目にしてきた。有名なものに、関東の鹿島神宮と香取神宮に「地震を起こす地下の巨大ナマズを押さえつけている石」なんてものがある。実際に目にしたところで、なんの変哲もない石。これもそのひとつに過ぎないが、そもそも、石は足に履く草履(ぞうり)ではない。意味不明な伝承に疑問がわくばかり。

この岡から社殿を見ると、これくらいの高さ。
しかし宇倍神社は、この霊石の存在があって、そこを祭祀の始まりとして起こった神社なのだろうとは思う。
むろん武内宿禰という名前は初耳ではない。今まで各地の神社でよく目にしているが、さして気に止めたことはなかったというのが本当のところ。
しかしここで、ちょっと見直す機会になった。

他の参拝客も訪れ、宮司さんも朝のお務めを始めたようだ。そろそろトイレも開放されたかもしれない、ということで階段を下りることにする。

本殿の千木。神域にパワーを放っている造形物。
宇倍神社の気は清々しく、心を落ち着かせてくれる。

こちらは双履石の近くにある摂社「國府神社」。御祭神はよくわからないが、国府町の氏神様ではないだろうか。
苔むした狛犬様だが、いかにもお仕えします、という可愛い表情。

長寿の神様、武内宿禰の話に戻ろう。
神話にありがちな解釈だと、落語家のように名前を代々襲名したものを一人の人物として歳を数えた、という捉え方もある。
にしても五代の天皇に渡って大臣を務められたというのは、一角の人物であるし、おおよそ神社に祀られる主祭神が実在の人物である場合というのは、天満宮を除き、天皇かその親族というのが一般的で、大臣クラスだと主祭神に並んで書き記される。今まで自分が巡ってきた神社でも武内宿禰命とは、そういう存在だったと思う。

特に幼少期の応神天皇を抱き上げ九州から関西へ上った伝承から、応神天皇を祀る八幡宮では武内宿禰は相殿などに祀られている。
後に調べたところによると、この天皇五代に渡る功績は古事記日本書紀にも伝わるところではあるものの、その終焉の記録はなく、それは「因幡国風土記」に伝わるものらしい。

トイレも済ませ、宮司さんの朝の祝詞も拝聴し、御朱印もいただけた。
そろそろ次の神社に向かおう。

ここの手水舎は、稲葉山の中腹から湧き出る清水を引いたものだそうです。
また、かつては武内宿禰の御尊像と共に全国で初めて神社の社殿が五円紙幣に載せられ、お金にご縁のある神社として親しまれているそうです。


神社一ノ宮巡拝95社め◆宇倍神社(因幡国一ノ宮)
鳥取県鳥取市国府町宮内754
御祭神:武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)
鳥取駅より車で10分。

境内近くまで車で上がれるのだが、鳥取市内なのに、この雪道。

この奥が境内だが、境内へは入らず、車を置いたあと、来た道を歩いて戻る。

鳥居の前まで降りて来た。謎な文字が組み込まれた石碑を発見。

後で聞いたら、鳥居の前の駐車場も駐車可らしい。どうも付近の民家の駐車場にしか見えなかった。

狛犬さんおはようございます。

狛犬の左に、ちょっとした池と庭がある。

階段を上がると二ノ鳥居。

車で上がった道を右側に見ながら、長い階段を上る。

しんしんとした寒さはあるものの、早朝の参拝は清々しい。

新しい年を向かえる準備が。大晦日一番乗りの参拝?

社殿が見えた。神々しい金色の装飾が朝日に映える。掃除をしている人の姿あり。一番乗りではなかった。

境内は十字に雪が掻き分けられているが、社務所はまだ開いていない。

手水舎は石の水桶。水は冷たいが、手を清め口をすすぐ。

🐓参拝を終え、これは珍しい、金色の鳳凰か!と思って写真を撮ったが、ピンぼけ。

🐔なかなかに雄々しい姿。