神社に感じるパワーについて綴ってきたこのシリーズですが、誰しもが同じ様な体験が出来るかというと、それはないかもしれない。
神社に神様が留守の場合もある。
私が信頼している風水師、御堂龍児氏の本にこんな言葉があるので転載します。



『宇宙には宇宙の、地球には地球の、土地には土地の自然律があり、古来それは「神」と呼ばれ尊ばれてきた。その神霊からその土地の気を分けていただこうという「礼」の心と日頃の無事に感謝し、他人に対して施す気持ちを持って手を合わせていると、胸の辺りに何か大きなパワーを感じます。

風水の効果は結局はその人自身の「器」=「徳」の大小によって左右され、本当の開運を考えるのならば、ただひたすらによい土地を探すのではなく、常に周囲との調和、周囲に対する思いやりを身につけた上でお墓や家の風水を整えれば、運は強くなります。私利私欲に囚われぬことです。』
…ということだが、私自身がそんな出来た人間だとは思ってもいない。ただひたすらにあちこちの神社を回っている。



『何度もその神社に通って神様と親しくなっている人がお参りすると神様はその人のためにかならず戻ってきてくれます』とか。
神宮に通った私はこれはなんとなくわかる。



何の本で読んだかもう忘れたが、もう一つ書いておきたい。
神札というのはただ神様の名前を書いた板切れにすぎない。お祓いのようなことはされているだろうが、本来ただの板切れを神棚に奉って神社代わりに拝んでもあまり意味はない。



それは神様の宿る場所としてあるのであって、川がなければ水が流れぬように、その板切れまで川を引かねばならない。
どこから川を引くかというと、もちろん神社です。何度も家から神社に通っているうちに神札に神が宿る。というのが道理。



何も大きな神社でなくとも、通いやすい近所の神社でいい。初詣で神札を買うなら近所の神社がいいと思う。



神宮のくだりで「貴い神は奇跡は起こさない」と書いた。
風が吹き、陽が照る、花が咲き、鳥が鳴く…奇跡は無い。
「当たり前」に感謝出来ることが、体感への近道のように思う。



(写真:和霊神社/坂本龍馬が脱藩する前に参拝したという神社。龍馬は「水谷山へ桜を見に行く」と言って脱藩した。なお、この神社は無人の為、神札やお守り等は戴けないが、年に一度地元有志によるイベントが行われている。)
◆第33回龍馬脱藩祭◆
 場所/和霊神社(高知市神田)
 3/26(日)午前10時~午後3時
おねがい毎年、脱藩祭の頃には咲きはじめの龍馬桜が見られます。