『100万回生きたねこ』3/3 | いつもイキイキ伊藤まさし

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日本の長い歴史の中で、私たちは今、少子高齢化、人口減少社会という変化の時代に生きています。
予防医療で健康寿命を延伸し、今を乗り切りましょう!
誰もがイキイキと、平和に生きられる世の中に。

この本を知っている方からのメールが何通か来ました。(有名ですもんね^^)

この本を知らなかった人に読んでほしいです。

とりあえず今回で話は終わりです。



今日もこの1日を大切に過ごしたいと思います。






『100万回生きたねこ』
                      vol.3/3

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 ある日、ねこは、白いねこの 前で、くるくると 3回
ちゅうがえりをして いいました。
「おれ、サーカスの ねこだったことも あるんだぜ。」
 白いねこは、
「そう。」
と いったきりでした。
「おれは、100万回も……。」
と いいかけて、ねこは、
「そばに いても いいかい。」
と、白いねこに たずねました。
 白いねこは、
「ええ。」
と いいました。
 ねこは、白いねこの そばに、いつまでも いました。


 白いねこは、かわいい 子ねこを たくさん うみました。
 ねこは、もう、
「おれは、100万回も……。」
とは、けっして いいませんでした。
 ねこは、白いねこと たくさんの 子ねこを、
自分よりも すきなくらいでした。


 やがて、子ねこたちは 大きくなって、それぞれ
どこかへ いきました。
「あいつらも りっぱな のらねこに なったかなあ。」
と、ねこは まんぞくして いいました。
「ええ。」
と、白いねこは いいました。そして、グルグルと、
やさしく のどを ならしました。
 白いねこは、すこし おばあさんに なっていました。
ねこは、いっそう やさしく、グルグルと のどを
ならしました。
 ねこは、白いねこと いっしょに、いつまでも 生きて
いたいと 思いました。


 ある日、白いねこは、ねこの となりで、しずかに
うごかなく なってしまいました。
 ねこは、はじめて なきました。夜になって、朝になって、
また 夜になって、朝になって、ねこは 100万回も
なきました。
 朝になって、夜になって、ある日の お昼に、ねこは
なきやみました。
 ねこは、白いねこの となりで、しずかに うごかなく
なりました。





 ねこは もう、けっして 生きかえりませんでした。