引き続き犬ボラ関連で得た韓国語について。
떠돌이 개
野良犬。떠돌다=流れ歩く、ほっつき歩く、から来てます。
漢字語の野犬は最近の若い世代にはあまり理解してもらえない。野良犬は更なり。というか野良犬は、漢字の音で야양견と脳内直訳して言葉にしてみたところでまったく理解してもらえない。
一方、野良猫の方は떠돌이 고양이も使うけど、길거리 고양이、길고양이、길냐옹이、길냥이、길냥等等、呼び名がいっぱいでそちらの方がよく使われる。後ろに行くほど、子どもが使うかわいっぽさが出るかな(主観です)。
쫄보
ビビリ。怖がり。小心者。借りてきた猫のように縮こまる感じ。
눈이 돌아가다
前後の見境がつかなくなるほど激憤、興奮する様。互いに鉢合わせになったワンコとワンコの相性が悪く、瞬間的に双方ワン・キャン・ギャーっと噛み合ったりする時に出てきた表現。初めて耳にした時はそのシチュエーションで聞いたので、そういう意味だと正しく推測し、後で調べてその通りだったと得心したけど、フラットな状況でこの表現が出てきたら、きっと「目が回る? どゆこと?」と思っただろうと思う。
日本語で「目が回る」は、「ほど」とか「くらい」を伴って忙しいことの表現として使うか、または、回転して頭がくらくらする、めまいがするって意味として使われる。こういうとき韓国語だと前者は매우 바쁘다、後者だと어찌럽다とか 현기증とかになるかと思う。
日本語での意味をこうやって分解できれば、韓国語がわからない場合でも、迂回ができて、直訳することなく、別の知っている単語で説明することができる。そういうのが韓国語でのコミュニケーションのセンス。でもさ、、時々、日本語と全く同じような比喩表現があったりしてそれを頭の中で直訳して使おうとしても、「待てよ!? もし韓国で使わない表現だったらどうする?」っていうのを0.1秒くらいの瞬時で判断して、それを使わず迂回して表現すると、相手が、「あ~、○○みたいな感じね」って、その使わなかった比喩表現で言い換えしてくれたりする時があって、直訳しときゃよかったと後悔することもあるので気が抜けない。(笑)おっと脱線してしまった。
오리너구리
ボランティアには動物好きな人がやってくるので、自然と犬猫以外の話題にもなる。それで知ったのだけどカモノハシは韓国語で오리너구리って言うんだってサ。直訳するとカモたぬき。なんでやねん!?って感じだけど異種の取り合わせ感は、少なくともカモノハシと同等かそれ以上には出ている。うん。それで調べてみたけどカモノハシのハシって、「異端のカモ」って意味のハシ(端)かなって一瞬思ったけどやはりその特徴的な嘴(くちばし)からきてるんだよね。ま、当たり前か、そもそもカモじゃないわけだから。。
中国語は「鴨嘴獣」だった。カモのくちばしを持つケモノ。わかりやすい。
ということで、発表します! 自分の中の日中韓カモノハシコンテストでは、中国が一番その特徴を漢字三文字で直接表していて、次に韓国語がいちばん架空のファンシーグッズの動物キャラクター名にでもなりそうな愛らしさがあって、日本がいちばん中途半端というかよくわからん!という結果でした。
さて、話は一転して、ここで、我がセンターにいる、たぬきに似た三本足の愛されワンコ、スイルをご紹介。
スイルは、南楊州生まれのオスでこれを書いている時点で推定2歳程度。
地域住民から三本足のワンコが徘徊してて見ていられないので保護してあげてという要請が入り我がセンターの所長が無事保護。日本では禁止されている獣害用の「とらばさみ」ですが、さすがにギザギザにはなっていないけど韓国ではまだ使用されているようです。おそらくそうしたワナに足を取られ、長く悶絶の末に脚が切れるのにじっと耐えて、自分の脚が切れたという認識もなくその地獄から脱出し、地域住民の善意もあってセンターにたどり着きました。
だけど、こいつが人懐っこくって、でも、、ほかのワンコには喧嘩っ早いところもあって、なのにたぬき顔で愛嬌があって、器用に3本足でマーキングしたりペットシーツの上に排便したり、と見てて飽きない。
三本足でどうやって生きてきたの? どれだけ痛かっただろう。その体でどうやって食物を探してきたの? きっと人間なら絶望するはず。でも、自分の境遇を、わたしってなんて不幸なの!?とも思うこともなく、ただひたすら毎日やってくる眼の前の生を人間に囲まれながら楽しく生きている、そういう、健気さに、頬ずりしたくなるほどの愛おしさを感じます。
センターには、怪我犬だけでなく、なんらかの欠陥を持って生まれてきた保護犬も多いけど、人間視点から見たときの彼らの健気さ、たくましさ、明るさに力をもらっています。
彼らは基本、孤高だけど、ひとたび人間と関係ができれば、こちらのお世話を当たり前のこととして受け取り、一方で、自分が与えようとしなくてもただそこにいるだけでこちらに生きる力をくれている、、、そんな関係がなんとも心地よい。
そういう意味で、私、trygeneは、人生では、助けたり助けられたり、という貸し借りのない方がいいと思ってこれまで生きてきたけど、助けられることは決して悪いことではない、って、彼らと接しながら思うようになってきた。
それがスイルから教えられた思い。なんだかうまくまとめられないけど。それにスイルはそれを人に教えたとも思っていないわけだけど。。
犬関連の韓国語の単元だけど、余興でカモノハシで始まり、最後はなんだか犬ボラの本質に迫る内容になっちゃった。
【では書き溜めてまた次に。】
2022年11月7日
