韓国で保護犬のボランティアをしています。
どこから話したら良いだろう。とりとめなくとりあえず書き連ねよう、うん。。
保護される犬は、多頭飼いによる飼育崩壊、遺棄、迷子等、境遇はさまざまです。私、tryzineは日本で保護犬の活動に携わったことがないので断言できないのですが、韓国での保護犬の活動が日本と違うであろう点が少なくとも2つあります。
まず1つは食肉として飼われる犬の存在です。保護犬の団体は得意分野で細分化されています。私、tryzineはいくつかの団体でボラやっていますが、根城にしているのは食肉として飼われている彼らを救出し、里親を募集することをメーンにしている団体です。
そしてもう1つ日本と違う(であろう)点。それら救出した彼らを海外に積極的に里子に出している点です。海外と言いましたが、そこに日本は含まれていません。これについてはいずれテーマとして触れたいと思います。
さて、食肉として飼うためのの養鶏場、養豚場があるように、韓国には養犬場があります。とは言っても韓国でも犬の肉は法律上の「食肉」に指定されていませんので、正式な食肉のルートで流通することはなく、グレーな存在として流通・販売されています。
さっき便宜的に養犬場と言ったけど、韓国では犬農場(개농장)と呼ばれています。犬農場の犬は、外から連れ込まれたり、ペットして不要になって売られてきたり、もっと言えば内部で繁殖がしっかり行われています。犬農場で生まれた、あるいは明らかに飼い主がいたと思われるものの、様々な理由から捨てられ、拾われ、犬農場に売られたであろうとおぼしきヤツ、ミックスではなく立派な純血種だけを集めた犬農場にいたヤツなど。
底辺で生まれ・育ち、そして泥水を啜るように生き、努力と根性で成功を勝ち取る人がいるかと思えば、豊かな幼少期を過ごしつつも、自分では変えようのない環境の変化により、やがて砂を噛むような人生を送らざるを得ない人がいるように、保護犬のボランティアをしていると、すごい「犬生」を生きてきたやつらにたくさん触れることになります。
とりあえずこのブログを書くにあたってまず紹介したかったヤツはこの写真の2頭。この写真の後ろにいる白いのがお母さん、茶はその息子。お母さんの名前がソヨンイ、息子の名前がトゥビ。この2頭をまずファミリーヒストリーとしてぜひ紹介したかった。
ソヨンイ:雌。やさしいけど、自己主張が少なく、どちらかというと受け身の性格。楊州という地方の工場跡地にいた7匹の野犬のうちの1匹で、他の6匹がすぐ保護できたのに対し、ソヨンイは害獣用のワナが腰にかかってひどく負傷しており、かつ妊娠していたので警戒心も強く最後まで保護を拒むように、保護センターの設置した捕獲ネットにも引っかからなかった。やがて4匹の元気な子を生む。警戒心のない子どもたちは捕獲ネットにもやってくる。その子犬たちたちはにおっぱいをあげるため母性に溢れたお母さん犬はそれまで絶対に入ってこなかった捕獲ネットに入り、ようやく捕獲・救助された。その間には地域住民からの情報提供、餌やりなどあり命がつなぎとめられた。発見から捕獲まで4ヶ月。そして保護センターにやってきた。3匹はすぐに里親がみつかり貰われていった。ソヨンイは腰の治療も終わり、センターで落ち着いた暮らしを送る。でも歯についた歯石などから年齢も相当いっていると見られ、里親探しは難航した。
トゥビ:ソヨンイから生まれたうちの1匹。一番大きい水が大好き。やかんの口から注がれた水をガブガブ飲むのも得意。子供の頃から口吻の周りが黒く泥棒ひげみたいに見えた。ソヨンイから生まれた子はすべてお母さんより大きいのだけど、中でもこのトゥビがひときわ大きく6ヶ月位にはお母さんのサイズを超えた。外見から見ると、どうも父親はサモエドの血が入っているようだ。
幼犬の頃から外部との馴致・しつけがなされなかったせいもあり、散歩に行けば、やりたい放題(でも○○な子ほどかわいいといいます。ボランティアの間では人気でした。)。股関節に難があり、途中股関節の手術もしたけど、この写真にあるようにずっと片座りグセがある。人には従順なものの、落ち着きの無さや覚えの悪さなど目立つ。他の3頭がすぐ貰われていったのにトゥビだけは里親が現れず。でも素行の悪さがは大きな理由ではなく、一番の問題は韓国の家庭で飼うには難しいそのサイズだった。
さて、この2匹が、彼らは現在、別々の里親に貰われ,それぞれアメリカで暮らしています。
それについてはまた次回、書きます。明日はお客さんが2人おみえになるので、早く寝ないと。
では、おやすみなさい。
2022年10月20日
