北朝鮮船入港:改正油濁法施行後、昨年の月別実績上回る | trycomp2のブログ
日本国内の港に先月入った北朝鮮籍の船が、保険未加入の外航船の入港を禁じた改正油濁損害賠償保障法の3月施行以降、初めて昨年の月別実績を上回ったことが海上保安庁の調べで分かった。日朝間を往復する北朝鮮の船は約100隻あるが、9割が保険に加入したことも判明。比較的安い保険料の保険に加入できたことが背景にあるとみられるが、港から締め出すことで期待された実質的な経済制裁効果は薄れたと言えそうだ。【西脇真一】
◇海上保安庁の調査で判明
同法は座礁による油濁損害や船体の撤去費用を補てんするため、100トン以上の外航船に船主責任保険の加入を義務付けた。海上保安庁によると、全国の主要86港に入った北朝鮮籍の船は3月が29隻で昨年の115隻と比べ大幅減。その後も8月までは昨年比減の状態が続いたが、9月になって143隻と初めて昨年を20隻上回った。
また、保険契約を済ませて国土交通省から契約証明書を交付された船は9月末までに87隻。日朝間を航行するほとんどの船が保険契約を果たした計算だ。大半は英国領バミューダの保険会社による契約で、一部はニュージーランドの会社。関係者によると、両社の保険は通常と異なり、多くの北朝鮮籍の船のようにかなり老朽化が進んでいても契約が可能だという。
国交省によると、同法施行前は北朝鮮籍の船の保険加入率は2.5%で各国中最低。このため、拉致被害者家族会などによる経済制裁発動を求める声が強まる中、保険加入には金もかかるため法律を厳格運用すれば経済制裁と同様の効果が得られるとされていた。
9月の入港数が急増した原因として、北朝鮮で豊作だったマツタケを輸出する必要があったことや、多くの船が保険に加入できたことが挙げられる。ある海事関係者は「日本と貿易を続けるため、保険に入るのも仕方がないと北朝鮮側が判断したのだと思う。料金を抑えたバミューダなどの会社の保険が見つかったのも大きい」と分析している。
同省海事保安・事故保障対策室は「元々、北朝鮮への経済制裁を狙った法律ではないのでコメントしようがない」と話している。
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