北朝鮮「試験運行中止は韓国のせい」 | trycomp2のブログ

北朝鮮「試験運行中止は韓国のせい」

 韓国政府が25日、南北連結鉄道の試験運行中止について遺憾の意を表する通知文を北朝鮮側に送ったところ、北朝鮮側は26日、運行中止の責任は韓国側にあると主張し、責任を韓国側に押し付けた。

 南北長官級会談の北朝鮮側団長の権浩雄(クォン・ホウン)氏はこの日、韓国側首席代表のイ・ジョンソク統一部長官あてに送った電話通知文で、「韓国側が試験運行中止について、あたかもわが方によるものであるかのように世論を醸成し、通知文まで送ってきた」などとして、韓国側の責任に言及した。

◆北側の同意なく試験運行はできない 

 権団長は「朝鮮半島の平和保障のための優先的な課題は、西海(黄海)上での軍事衝突の防止だが、韓国の軍部がこの問題の解決を遅らせ、南北間のいかなる安全保障措置も講じられないように仕向けた」とした。北朝鮮側が長官級会談で主張した、北方限界線(NLL)の問題解決を優先すべきとする提案を受け入れないので、試験運行に関わる軍事保障もできなかったという主張だ。しかし25日に予定されていた試験運行は、今月16日から18日の長官級会談よりも前の、 13日に南北双方が具体的な日程まで同意したもので、北朝鮮側の主張には説得力は全くない。

◆北朝鮮国旗の焼却を警察が黙認? 

 権団長はまた、ソウル・光化門と京畿道平澤市で北朝鮮の国旗が焼かれたのを警察が黙認したとして、「きわめて悪質な挑発であり、謝罪と責任者の処罰を強く求める」とした。これは昨年11月の保守系団体による光化門でのデモと、今月20日に平澤で商業者連合会、在郷軍人会などが開いた米軍基地移転を求める決起集会で北朝鮮の国旗が焼かれたことを指したものだ。

 韓国政府関係者は「韓国社会でのデモではこうしたことは日常茶飯事だが、それを黙認したなどと言うのは、典型的な責任転嫁だ。平澤でのことはわが方もそういうことがあったことすら知らず、通知文を受け取って初めて事実を確認したものだ」と話した。

◆「鉄道資材は当初の予定通り支援を」 

 権団長は「われわれは韓国側が試験運行中止の責任をあげつらい、軽工業の原材料や鉄道資材の支援の延期・保留に言及したことについて、これを問題視しないわけには行かない」とした。原材料の支援などは先週の経済協力推進委員会の実務者協議で南北が事実上合意し、試験運行後の6月初めの推進委員会で合意書に正式に署名する予定だった。ところが北朝鮮は鉄道の試験運行を中止しながら、原材料の支援などは当初の合意通りに行わなければならないと主張しているのだ。

 北朝鮮のこうした居直り的な対応は、韓国側が真摯に対応しなかったためだとする指摘もある。韓国政府のある幹部は26日、「事がうまく行けば韓国側の成果とし、うまく行かなければ相手側の責任にしているのではないか。約束は守られることが望ましく、非難よりは合意が重要だ」と語った。

 韓国政府は北朝鮮の通知文に対し、再度反論すれば北朝鮮側の思うつぼになると見て、無視する方針を固めた。

朝鮮日報
朝鮮日報 Chosunilbo (Japanese Edition)