松本京子さん拉致認定へ 捜査の進展に期待 | trycomp2のブログ

松本京子さん拉致認定へ 捜査の進展に期待

 一九七七年十月に失跡した鳥取県米子市の元縫製工場従業員、松本京子さん=当時(29)=について、警察庁が北朝鮮による拉致被害者と認定する方向で最終調整に入ったとのニュースから一夜明けた十一日、家族や関係者は本紙の取材に対し、捜査の進展への期待など胸中の思いを語り、拉致問題解決への速やかな対応を求めた。

 松本さんに関する具体的な動きが政府筋から明らかになったのは、二〇〇二年十月にマレーシアで行われた北朝鮮との国交正常化交渉以来。松本さんの兄、孟(はじめ)さん(59)は「どういう情報があるのか分からないが、これをきっかけにほかの人にも動きが広がるのでは」と、拉致問題を重視する安倍政権に期待をかける。

 国交正常化交渉では、日本側は松本さんら三人について、拉致された可能性が高いとして確認を求めたが、北朝鮮は否定。その後、動きはなかった。

 突然の進展に喜びは大きいが、孟さんは「認定されれば一歩前進だが、目的は妹を取り戻すこと。これから何年もかかれば困る。時間との戦いだ」とも。失跡から二十九年がたち、母の三江さん(83)は老いが目立つという。孟さんは「ほかの拉致家族も高齢化が進んでいる。政府はそこを考えてほしい」と訴えた。

 松本さんの拉致認定に向け、地元で活動してきた特定失踪(しっそう)者問題調査会の妹原仁常務理事は「経済制裁を加えても、北朝鮮は核保有で脅しをかけてくる。認定は喜ばしいが、問題解決に向けて、いかに世論を形成するかが問題だ」と話した。
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