ブッシュ大統領の親書を受け取った金総書記の選択は? | trycomp2のブログ

ブッシュ大統領の親書を受け取った金総書記の選択は?

 ブッシュ米大統領が北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記に親書を送り、「核無能力化プログラムの完全な申告」を促したことに対し、金総書記はどのような答えを返すのだろうか。ボールを受け取った金総書記がゲームを続けるのか、時間稼ぎをするのか、それとも跳ね返すのか、北朝鮮問題の専門家らの間でもさまざまな解釈がなされている。

◆「北は誠意を見せるだろう」

 北朝鮮外務省の李根(リ・グン)米州局長が、親書を持参したヒル国務次官補を見送った際に「米国側もわれわれも満足した」と述べた点や北朝鮮が親書をすぐさま公開した点などは、肯定的な信号と解釈されている。

 東国大のキム・ヨンヒョン教授は、「ブッシュ大統領が親書まで送ったのに適切な答えを返さなければ、逆風が吹きかねない、という事実を北朝鮮も知っている」と話した。キム教授は続けて、「韓国に保守政権が生まれても米朝関係正常化の雰囲気を維持するため、誠意を見せるだろう」と述べた。国家安保戦略研究所のイ・ギドン研究委員も、「来年の米国大統領選挙の局面を最大限利用するつもりならば、北朝鮮が今の段階で交渉を打ち切ることはないだろう」と予想した。2002年の第2次北朝鮮核危機の端緒となったウラン濃縮プログラム(UEP)については、「試みはしたものの、米国の圧殺政策のため産業用に転換した」という程度の解明にとどまるものと見られる。

 高麗大のキム・ソンハン教授は、「ホワイトハウスは完全な履行を口にしているが、北朝鮮が7‐8割程度の進行書を提出しても、議会を説得しテロ支援国家リストから取り除くことができる。北朝鮮は落第点をほぼ免れており、最小限の誠意というものがどれくらいなのか、探っているのだろう」と語った。

◆「北は時間稼ぎをするだろう」

 ヒル次官補が親書を手渡した12月5日ごろは、偶然にも北朝鮮メディアによる報道が尋常ではない時期だった。北朝鮮の立場を代弁する在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙・朝鮮新報は6日、「米国が敵視政策を完全に撤回して信頼が造成され、(米国の)核の脅威を感じなくなれば、核兵器の問題を議論することができる」と報じた。5日の朝鮮中央通信も、「米国の敵対政策の撤回」を要求した。統一研究院のチョン・ソンフン研究委員は、「北は米国の次期政権と取引しようとしている。今はズルズルと時間を引き延ばし、6カ国協議の動力のみを維持するものと見られる」と話した。

 とりわけ北朝鮮は、「同時行動」を金科玉条のように掲げており、米国が45日要するテロ支援国家指定解除の手続きを始める前にまず自分から動く可能性は低い、という分析だ。京畿大の南柱洪(ナム・ジュホン)教授は、「北朝鮮にとって、核は最後のカード。韓米両国の政権が変わる状況では、手紙1通出したところでカードは切らないだろう」と語った。また、日本人拉致問題を「告白」したところ、かえって強い逆風にさらされた経験がある北朝鮮としては、 UEP問題とシリアとの核コネクションを迂闊に白状すれば検証の過程などにおいてどんな侮辱を受けるか分からない、という懸念を抱くこともあり得る。

 一方、ブッシュ大統領の親書の文言を見てみなければ判断はできない、という慎重論もある。世宗研究所南北関係室の白鶴淳(ペク・ハクスン)室長は、「親書において、核無力化の進行とテロ支援国家指定解除の“同時履行”を約束したならば、金総書記は肯定的な反応を見せるだろう。一方的に意思表示するだけの内容であれば、その反対の反応となるはずだ」と述べた。

安勇荽(アン・ヨンヒョン)記者

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