合意文書決着へヤマ場=北の立場に変化なし-6カ国協議
【北京12日時事】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議は5日目の12日、合意文書の採択に向け議長国・中国が米朝など各国と最終調整を続けた。北朝鮮は寧辺の核施設閉鎖など「初期段階措置」の見返りとして、電力や重油による大規模なエネルギー支援を文書化するよう要求。協議筋によると、12日の協議でも北朝鮮の立場に変化はなく、ほかの5カ国との溝は埋まっていない。同日中の決着を目指した交渉はヤマ場を迎えた。
韓国代表団筋は12日午後、「楽観的というわけではない」と述べた。ヒル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は同日午前、記者団に「きょうが最後の日になる」とした上で、「協議の成否は北朝鮮次第だ」と述べたが、中国側は12日で終了するとは最終的に各国へ伝えていない。
中国は合意文書の修正案を出していない。ただ、米朝などの対応次第では、支援の規模などをめぐる対立点を回避した合意文書づくりに向けた調整も進めるとみられ、首席代表会合で最終的な決着を図る方針。
北朝鮮はこれまでに初期段階措置の見返りとして、200万キロワット相当の電力や50万トン以上の重油提供など複数の要求を出した。インタファクス通信によると、北朝鮮は重油200万トンと電力225万キロワットの年間供与を条件に核施設「解体」を受け入れる立場を示したが、依然として「主要な障害」が残っているという。
佐々江賢一郎外務省アジア大洋州局長は12日午前、「合意できるよう最大限の努力を尽くしたいが、北朝鮮がどのような最終的回答を持ってくるかにかかっている」と語った。(了)
時事ドットコム