米、BDA内凍結解除提案 他銀行への送金断念
マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)で凍結されていた北朝鮮関連資金について、米政府が他の銀行への送金を断念し、BDA内で凍結を解除したうえで北朝鮮側に資金の活用を認める提案をしていることが分かった。北朝鮮の返答を待っているという。米政府当局者が6日、朝日新聞に明らかにした。
北朝鮮は、BDAの資金が返還されるまでは核放棄に向けた動きを進めないとしている。米政府はこのため、グレーザー財務次官補代理を北京に派遣するなどし、問題の解決を急いでいた。
米国が資金洗浄の疑いを指摘したBDAでは、北朝鮮関連の52口座、約2500万ドル(約30億円)が凍結されている。米政府は、このうち不法活動にかかわるものはすべてBDA内に設ける北朝鮮口座に移し、人道目的で使うことを認めると提案した。正当な資金については本来の口座保有者の元に残すこともできるという。実施にあたり北朝鮮は口座保有者の了承を得る必要がある。
米朝はBDAの凍結資金について、北朝鮮の銀行が持つ中国銀行の口座に全額を移し、人道目的で使うことにいったん合意した。だが、不法な資金を扱って信頼を失うことを懸念した中国銀行が受け入れを拒否。口座保有者の中にも資金を自らに返還するよう求める動きが出たため、合意は実行できていない。
ただ、北朝鮮が米提案を受け入れるかどうかは現時点でははっきりしない、という。北朝鮮は送金問題を通じて米国から資金はすべて正当だとの保証を得ることを目指しているとの見方もある。BDAは米金融機関との取引ができずドル送金ができないため、北朝鮮にとって使いづらいという問題もある。
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