めぐみさん拉致から28年 横田夫妻「今年こそ解決を」 | trycomp2のブログ

めぐみさん拉致から28年 横田夫妻「今年こそ解決を」

横田めぐみさん(不明当時13)が北朝鮮に拉致されてから15日で28年がたつ。拉致被害者の救出運動の先頭に立つ父滋さん(73)と母早紀江さん(69)は「今年こそは解決を」と願いながら、今年もこの日を迎える。

 「いつ話そうかとずっと思っていた。なかなか話せず、ごめんなさい」

 今秋、曽我ひとみさん(46)から横田夫妻の川崎市の自宅に手紙が届いた。

 「めぐみさんから『お別れに』と、バッグをもらいました」。2人は北朝鮮の「招待所」で生活していたが、80年に曽我さんはジェンキンスさん(65)と暮らすことに。その際、めぐみさんから赤いスポーツバッグを渡されたという。ジェンキンスさんも自伝「告白」で「買い物袋がわりに卵や砂糖を入れていた」と記述している。

 バッグは、めぐみさんが新潟市の中学でバドミントン部に入った時に、両親に買ってもらったものだという。

 めぐみさんの北朝鮮での生活については、家族を北朝鮮から取り戻した曽我さんら拉致被害者の証言で徐々に詳細が明らかになっている。

 めぐみさんは84年秋、平壌近郊の「チュンリョン里(リ)」と呼ばれる集落に移されたという。当時、既にそこに暮らしていたという蓮池薫さん(48)らが証言した。またそれによると、めぐみさんは当時、バドミントン部で使っていたワイン色の練習着をよく着ていたという。アニメ「101匹わんちゃん」の絵柄が入った弁当箱、早紀江さんが誕生日にプレゼントした赤いつめ切りなども使っていたという。

 「日本の家族を思ってずっと大事にしていたのだろう。本当にかわいそうだ」と早紀江さんは言う。

 集落でめぐみさんは、後に夫となる男性工作員への日本語教育を担当させられていたという。蓮池さんらによると男性は「キム・ヨンス」と名乗り、北朝鮮側が説明した「キム・チョルジュン」とは違っている。

 曽我さんは横田夫妻に、めぐみさんから「新潟市の自宅近くの曲がり角近くで男に捕まり、そばの空き地に連れ込まれた」と聞いたとも証言。70年代後半に2人に朝鮮語や思想、数学、物理を教えていたのが北朝鮮の元工作員の辛光洙(シン・グァンス)容疑者だったことも明かした。

 北朝鮮との交渉はなかなか進まないが、横田夫妻は「何も見えなかったことが、おぼろげながらも分かってきた。だが、肝心なのはめぐみが今、どうしているか、ということ。希望を持ちながら、頑張りたい」と決意を改めて語った。
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