「拉致」娘の生存信じ電波でメッセージ 徳島市の秋田さん | trycomp2のブログ
北朝鮮による拉致被害者を励まそうと、特定失踪(しっそう)者問題調査会(東京、荒木和博代表)が放送している北朝鮮向け短波放送で、一九八五年に兵庫県内で失跡した秋田美輪さん=当時(21)=の父正一郎さん(73)、母嶺子さん(71)=徳島市北常三島町一=の肉声が流されている。「元気で頑張れ」と父、「一日も早く帰って」と母。生存を信じる思いは電波に託され、海を渡っている。
短波放送は、調査会が昨年十月三十日から英国の放送配信会社に委託し、近隣国の通信施設を経由して五・八九メガヘルツで発信。時間は毎日午後十一時から一時間と、午前四時から三十分間。北朝鮮全域と中国、韓国の一部、日本国内でも聴取できる。
当初は、政府認定の拉致被害者と、調査会が拉致の可能性を否定できないとしている特定失踪者計二百七十人の氏名や生年月日、失跡時期と場所などを一人ずつ読み上げていた。さらに今年一月からは日曜深夜と月曜早朝、同会が「拉致の疑いが濃厚」としている特定失踪者と政府認定者計二十五人分について、家族の肉声で呼び掛けを流し始めた。
秋田さん夫妻のメッセージは昨年十二月中旬、大阪市内のホテルで収録。嶺子さんは「大勢の人が、そちらにいる人を早く助け出そうと努力をしています。あなたの作ったクッキーで、また昔みたいにお茶を飲める日を夢見て待っています」と語り掛けた。夫妻のメッセージは二、三週間に一回のペースで放送されている。
正一郎さんは「北朝鮮にいるのなら、日本で救出の努力をしていると知らせ、希望を持ってもらいたい。放送を聞いた誰かが、何らかの方法で消息を伝えてくれたら」と話し、手掛かりを求めている。
《秋田美輪さん失跡》美輪さんは1985年12月4日昼すぎ、通っていた兵庫県の神戸松陰女子大学近くで友人と別れ、同日夜、同県川西市の自宅に「友達の家に泊まる」と電話があったのを最後に行方不明となった。翌朝、日本海に面した同県竹野町の弁天浜でバッグと靴が見つかった。両親は2003年11月、何者かが美輪さんを北朝鮮に拉致したとして、兵庫県警に告発した。調査会認定の特定失踪者は氏名非公開を含めて約450人(徳島県関係6人)。このうち美輪さんら34人を「拉致の疑いが濃厚」としている。
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