コメ支援:韓国政府、北朝鮮軍への流出を黙認(下) | trycomp2のブログ
◆軍当局、政府の考えを意識か
現政府や軍当局が北朝鮮に説明を要求するチャンスは何度もあった。現政府発足後、南北閣僚級会談など政府レベルでの接触や、南北国防相会談など軍レベルでの接触が繰り返されていたからだ。
しかし、最前線地域で相次いで発見された韓国製の麻袋問題については、問題として取り上げられることは1度もなかったという。韓国政府や軍が、南北関係や現政府の政策などを意識し、北朝鮮支援用の食糧配分に深刻な問題があることを知りながらも、あえて見過ごしていたという批判が出ざるを得ない。
一部の消息筋は、「軍の中間管理者が北朝鮮との和解を目指す現政府の考えを意識し、軍の首脳や大統領府などに問題の状況をしっかりと報告しないというケースもあったようだ」と述べた。北朝鮮に対して説明を求めようとしなかったことについて国防部の高位関係者は、「コメ支援の問題は基本的に統一部の所管のため、国防部が前面に出て言及する立場にはなかった」と説明した。
元山や南浦などの港湾でも軍用トラックが支援用食糧を運び出していたという脱北者の証言について、韓国政府当局は「北朝鮮の運送手段は軍のトラックしかないからだ」とあいまいな説明を繰り返していた。
◆配分の透明性と支援量を連携させるべき
これまで北朝鮮支援用の食糧が軍用に転用されたという疑惑は、脱北団体や脱北者たちも何度も指摘してきた。脱北者連合団体の北朝鮮民主化委員会が昨年12月に脱北者250人を対象に調査した結果、60.4%が「韓国の支援したコメが軍に優先的に回されていると思う」と回答した。この団体への取材で会った南浦出身のある脱北者は、「南浦港にコメを運びに来る車は全部軍のものだった。江原道の5軍団から1個中隊が派遣され、1年中コメを運び続けた」と主張している。
専門家は今後、これらの事実を北朝鮮側に強く問いただし、食糧配分の透明性を高めるための措置を取るべきだと指摘している。北朝鮮社会の特殊性から、軍や党の幹部にコメが優先的に回されるのは予想しやすく、これを監視しけん制できる手段を考えなければならないということだ。
韓国国防研究院の白承周(ペク・スンジュ)博士は、「食料配分の透明性と支援の規模を連携させるシステムの導入が必要だ」と述べた。
ユ・ヨンウォン軍事専門記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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