ベルリンの北朝鮮大使館、ホステルに | trycomp2のブログ
【ベルリン=黒沢潤】在ベルリン北朝鮮大使館が今春、敷地内の2棟の建物のうち1棟を改造し、簡易ホテル(ホステル)として利用する計画であることが20日、分かった。冷戦時代に東西スパイ合戦の最前線で“白亜の巨城”として威容を誇った建物。膨大な維持費を捻出(ねんしゆつ)するため、異例の決断を迫られた格好だ。
大使館関係者によれば、ホステルとして使うのは、計8160平方メートルの敷地内の南側の建物(5階建て)で、今年1月に改装工事が始まった。1階部分に10部屋、2階部分に27部屋作り、宿泊費は1泊20ユーロ(約3100円)。当初は3月1日の開館を目指したが、工事の遅れにより数週間後に開館する。5月には食堂も作られる予定だ。
建物の玄関の屋根には、「CITY○○○○○○BERLIN」と書かれた看板が据え付けられ、ある内装業者は「真ん中にHOSTELの6文字が入る」と明かした。
入手した作成済みのホステルの名刺にあるアドレスで、準備中のHPを見ることができた。ブランデンブルク門などの美しい写真が随所で使われ、「接客は各国語で24時間対応。ビリヤードやディスコなどの遊技も可能。チケット手配も」などの記述もある。
簡易ホテルとなる建物については、1990年代から独国内の約15の企業・団体に賃貸ししてきたことが判明している。70年代前半建築の古い建物で、1平方メートル8ユーロ(約1200円)という格安価格。建物にはいまも数社が残るが、「入居契約はほぼ7月に終了する」(大使館関係者)ため、残りの階でもホステルへの改装工事を進める。
賃貸しやホステル経営の理由は財政の逼迫(ひつぱく)。「冷戦時代に他の社会主義国家と同様、他の国々を圧倒するような構えの大使館を作った」(連邦議会筋)が、冷戦終結に伴って主要館員数が十数人にまで減少、スペースも不要になった。ある地元民は「『ホテル』ではなく『ホステル』とは…」と辛口だが、ホテルにするはあまりに古びた建物だ。
同大使館は発展めざましい旧東ベルリン地区の一等地に位置し、付近には旧共産圏のいかめしい大使館が居並ぶ。独外務省によれば、ホステルに使う建物は外交事務用の北側建物とは切り離して使われるため、治外法権を定めるウィーン条約には抵触しないという。
ただ、近所の人はホステルの窓から見える巨大な看板を指して「あれを見た宿泊者は驚くだろう」と言った。北側建物の壁に掲げられたその看板には「偉大な首領、金日成同志は永遠に私たちと一緒にいらっしゃる」と書かれてる。
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