映画「めぐみ」米で公開 「人間、親の愛描いた」 | trycomp2のブログ
北朝鮮による日本人拉致事件をテーマにした米ドキュメンタリー映画「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」(日本では11月に公開予定、原題「拉致~横田めぐみ物語」)が、米国内での商業上映としては初めて、このほどハリウッドの映画館で公開された。映画はこれまで、米国各地の映画祭で上映され、最優秀賞を受けるなど高く評価されている。公開を機にロサンゼルスを訪れた監督のクリス・シェリダン、パティ・キム夫妻に制作にかけた思いを聞いた。(ロサンゼルス 松尾理也)
--拉致問題を知ったきっかけは
シェリダン「小泉純一郎首相の訪朝で明らかになった拉致事件について、米紙ワシントン・ポストが報じたのを目にしたのが最初だった。大多数の米国人と同じように、それまでまったく拉致問題について知らなかったが、大きな衝撃を受け、自分なりに資料を調べ始めた」
--映画を制作しようと決心した理由は
シェリダン「極めて非人道的な事件に対する憤りがあった。と同時に、映画の題材としても国際政治、スパイの暗躍、歴史、家族愛といったさまざまな要素が含まれていたことに、映画人として興味を持ったことは事実だ。ハリウッドが制作するフィクションよりさらに奇妙な、信じられないようなストーリーで、しかもそれは現実に起きたことだった」
--どんな映画に仕上がったか
シェリダン「政治を避けたつもりはないが、まず第一に、人間を描こうと心がけた。日本のみなさんは、まず政治的な動機があって制作された映画だと考えているかもしれないが、まったく違う」
キム「私が描こうとしたのは、親の子に対する愛であり、人間性の深い部分だ。われわれはふだん、愛についてなど考えない。が、横田さん夫妻のように極限の状況に追い込まれたとき、それはくっきりと浮かび上がってくる」
--今後の期待は
シェリダン「観客や、日米のメディアからは、非常にいい反応が返ってきている。韓国のメディアは今のところあまり興味を示していないが、いくつかは好意的な評価が返ってきている。私は半分まじめに、(映画好きで知られる)金正日総書記がこの映画を見るのではないかと期待している。そして、彼の感想に非常に興味がある」
【2006/08/21 東京朝刊から】
(08/21 08:50)
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