2児拉致事件 昭和40年代、渋谷に別の組織
■「コロナ」、政界工作を担当
ユニ社を設立した朝鮮総連の金炳植第1副議長(当時)が昭和40年代に別の秘密工作組織も運営していたことが、警視庁公安部などの捜査本部の調べで分かった。
組織は、渋谷区に事務所を置いていたコロナ。自衛隊の情報収集も行っていたユニ社は46年の設立だが、コロナはそれ以前から運営されていた。金副議長が日本の政界関係者など協力者を獲得する際に使っていた組織とされ、工作員は秘密会合のセッティングなどを担当。主に朝鮮大学校出身者の8人ほどが工作員として常駐し、ユニ社と交流もあったという。
25日に捜索された文京区の朝鮮出版会館内の朝鮮総連傘下の朝鮮問題研究所はかつて、金副議長が所長で、渡辺秀子さんの夫で在日朝鮮人の工作員「高大基」(79)が室長として在籍した。「高」はユニ社とコロナでも活動しており、警察当局は同研究所が両組織の原点とみている。
同じく会館内にあり捜索された学生団体「在日本朝鮮留学生同盟」(留学同)は、2児拉致のリーダーだった木下陽子元取締役と、工作船で2児を北に移送した都内在住の女(55)が大学生時代に出会った組織。その後、2人ともユニ社に“就職”しており、警察当局は留学同が、工作組織の人材供給元になっていたとみている。
都内の女は49年6月中旬に品川区のアジトから2児を自動車で連れ出し、警察当局が当時捕捉していた不審船の電波情報などから午後10時ごろに福井県小浜市から工作船に乗せていたことが分かった。捜査本部の聴取を拒否しているが、以前は「2児を北に連れて行った」と証言したという。
(2007/04/26 03:50)
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