世論の動向意識? 福田氏、拉致問題への姿勢鮮明に
自民党総裁選に立候補している福田康夫元官房長官(71)は17日、拉致問題の解決に向け、これまでになく強い意欲を表明した。福田氏が対話路線による解決を模索していることは、官房長官時代からの発言からも明らかであり、17日の発言は、対立候補の麻生太郎幹事長(66)が拉致問題の解決を断固あきらめないと述べていることや世論の動向を意識した可能性がある。
「意欲を示したんです、意欲を! まだ私は日朝交渉の詳細を知らないんだから。具体的なことはよく話を聞いた上でやらないと…」
福田氏は17日夕、大阪、高松の遊説から帰京直後、羽田空港で記者団に拉致問題への今後の取り組みを問われ、言葉を濁した。
福田氏は小泉純一郎前首相が訪朝した平成14年秋以降、官房長官として、田中均外務審議官(当時)とタッグを組み、対話路線による解決を推進。「圧力」を重視する安倍晋三首相(当時は官房副長官)と激しく対立した。
総裁選告示後も福田氏は、安倍政権の対北朝鮮外交を「時間ばかり過ぎてしまい、若干どうかと思う」(16日、報道2001)と批判した。北朝鮮は政府に、貨客船「万景峰92」の入港禁止など制裁解除を強く求めており、一連の制裁解除を交渉カードにしたいとの思いも透けてみえる。
福田氏が対話路線に熱心な理由の一つには、日朝外交に意欲的な山崎拓元副総裁が支持を表明していることもあるようだ。
加えて、麻生氏が16日に拉致被害者家族会の集会に飛び入り参加し、拉致問題解決への熱意をアピールした。福田氏の所属する町村派に安倍首相の「圧力重視」路線を支持する議員が多いため、陣営からは「拉致問題への姿勢を鮮明にすべきだ」(中堅)との声が上がっていた。
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