【関連】6カ国協議 『成果』に代表ら笑顔も | trycomp2のブログ
【北京=平岩勇司】北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の代表者会合は、北京で十二日午前十時(日本時間同日午前十一時)から十三日午前二時(同三時)すぎまで続き、過去にも例のない「マラソン会合」となった。代表団はもとより関係者もくたくたに。一定の成果を出したい議長国・中国の執念に、各国もぎりぎりの対応を迫られた。
「記者会見は何時からですか」
「その質問を受けるのは三百回目です」
協議会場の釣魚台に隣接したホテルのプレスセンターでは、記者団と中国外務省の職員が同じ会話を繰り返した。
同センターでは、十二日夜から何度も「代表者の会合が終わり、記者会見が始まる」と情報が飛び交い、百人以上の記者やカメラマンが確認や準備に奔走。
中国外務省職員は掲示板に、二国間協議など会合の進展状況を書き込んでいたが、途中から「会場を見に行っても、各国代表が入り乱れて分からない」と書き込みを“放棄”した。
協議終了後、突然、秦剛副報道局長が現れ、「詳しくは述べられないが、いくつかの成果があった」と発言。いつもは無表情で会見に臨むことが多い秦副局長は、晴れやかな表情で、周囲から歓声が上がった。
各国代表団はホテルに戻った後、記者団と会見。米国のヒル国務次官補は疲れ切った表情で「大きな成果があった」と語った。韓国の千英宇(チョン・ヨンウ)外交通商省朝鮮半島平和交渉本部長は「大変な一日だった」と言いながらも、興奮した表情だった。
■佐々江局長 拉致前進の原則強調
【北京=中村清】六カ国協議で韓国首席代表を務める千英宇(チョン・ヨンウ)外交通商省朝鮮半島平和交渉本部長は十三日朝、北朝鮮の非核化に向けた初期段階措置に対する見返りのエネルギー支援に関して「日本は別の国内事情のために(参加の)決定が遅れている」と述べ、北朝鮮を除く五カ国のうち日本だけが支援参加に反対していることを明らかにした。
千本部長は「日本が(朝鮮半島)非核化の恩恵だけを受け、費用を出さないという態度をこれまでみせたことはないし、今後も見せないだろう」と強くけん制した。
一方、日本首席代表の佐々江賢一郎アジア大洋州局長は同日朝、記者団に対し「われわれはわれわれの原則を貫いている」と述べ、拉致問題の前進がなければエネルギー支援はできないとの方針をあらためて強調した。
また、千本部長は、中国が十三日未明に提示した合意文書の最終案に、北朝鮮を除く五カ国がエネルギー支援を均等に分担する原則が明記されていないことを明らかにした上で、「どんな形でも関係国間で文書で合意することになる」と説明した。

