2児拉致は「本国の指示」 関与容疑の女に逮捕状請求へ | trycomp2のブログ

2児拉致は「本国の指示」 関与容疑の女に逮捕状請求へ

 73年に失跡した北海道帯広市出身の渡辺秀子さん(当時32)の子ども2人が拉致されたとされる事件で、渡辺さんの夫が勤めていた貿易会社の役員の女(59)が「本国の指示だ」などと言って子ども2人の拉致を工作員たちに命じていたことが分かった。2人は睡眠薬を飲ませて工作船で運んだという。また、渡辺さんについては同社の関係者が、「74年3月ごろに殺害された」と警察当局に供述していることも分かった。

 警察当局は12日、子ども2人は北朝鮮による拉致被害者と断定し、警視庁と兵庫県警に共同捜査本部を設置。主犯格とみられる女について、国外移送目的拐取容疑で逮捕状を請求する方針だ。

 拉致被害者に断定されたのは、渡辺さんの長女の高敬美(こう・きよみ)さん(同6)と長男の高剛(こう・つよし)ちゃん(同3)。拉致被害者はこれで計19人となった。

 調べでは、女は71年に在日本朝鮮人総連合会の第1副議長(当時)が設立した貿易会社「ユニバース・トレイディング」(東京都品川区、既に解散)の役員。北朝鮮工作員の活動拠点とされ、女は一時期、工作員の責任者だったという。

 渡辺さんは、夫が突然姿を消したため、同社周辺を捜していた。73年11月ごろ、同社の工作員がパリの北朝鮮出先機関で「日本海がなぐ来春に3人を工作船で連れてこい」と指示を受けたことから、警察当局はこの時期には渡辺さん母子は監禁されていたとみている。その後、母子は74年3月、福井県小浜市まで連れていかれたが、工作船との接触に失敗し、都内に戻された模様だ。

 同社の工作員の供述などから、渡辺さんが殺害されたとみられるのはこの直後ごろ。複数の工作員が「74年3月ごろに殺害された」と供述。殺害場所は一致しないが、警察当局は渡辺さんは3月中に都内で殺害された疑いが強いとみている。

 女は4月中旬、他人名義の旅券で北朝鮮に渡り、子ども2人の処遇を相談。5月中旬に日本に戻り、「本国の指示で北朝鮮に送る」と話した。本国からの暗号を受けて工作員に2人の拉致を指示。6月中旬に小浜市から工作船に乗せたという。

 警察当局は「ユニバース社を拠点とした工作活動が明らかになることを防ぐ目的だった」とみている。


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