北朝鮮が金英男さんの所在確認明かす | trycomp2のブログ
【北京・西岡省二、ソウル堀山明子】朝鮮中央通信によると、南北閣僚級会談の北朝鮮側首席代表、権浩雄(クォンホウン)内閣責任参事は7日、韓国首席代表の李ジョンソク統一相に電話通知文を送り、日本人拉致被害者、横田めぐみさんの夫の可能性が高い韓国人拉致被害者、金英男(キムヨンナム)さんの所在を確認したことを明らかにした。北朝鮮側が金さんの存在を認めたのは初めて。今月19~30日に北朝鮮南部の金剛山(クムガンサン)で開かれる南北離散家族の再会事業で金英男さんの母親、崔桂月(チェゲウォル)さんと再会させる意向を表明した。
韓国の聯合ニュースは韓国政府が北朝鮮側の面会提案に応じる方針だと伝えた。8日午前11時半からソウル市内で記者会見した崔桂月と金英男さんの姉、金英子(キムヨンジャ)さんは面会提案を評価、訪朝の意向を表明した。これにより、1978年8月に失跡した金英男さんと家族の約28年ぶりの面会が実現する見通しとなった。
通知文は「同胞愛と人道主義から6・15宣言(00年6月の南北共同宣言)発表6周年を契機に対面を整えることにした」と理由を説明。その一方、韓国側に「対面を前にして、それに難関を生じさせることが発生しないよう責任ある措置を取るよう望む」と要求し、北朝鮮側を刺激するような行動を控えるよう求めた。
北朝鮮側は4月の第18回閣僚級会談で、金英男さんの生存の確認などを求める韓国側に対して「調査中」としていた。
拉致問題の解決に向けた接近方法をめぐっては、「訪朝は拉致問題の幕引きにつながる」と慎重姿勢を見せる日本側に対し、韓国側は「家族の会いたいという気持ちは止められない」との考えが強く、日韓間で温度差がある。
◇めぐみさん死亡の印象付け狙い?
北朝鮮が突然、金英男(キムヨンナム)さん(44)の所在を確認し、母・崔桂月(チェゲウォル)さん(78)との面会を打ち出した背景には、間接的に日本側に対して「めぐみさんは死亡」とのメッセージを送る狙いもあるとみられる。
63年に日本海で操業中に行方不明になり、後に北朝鮮で暮らしていることが判明した石川県出身の寺越武志さん(56)のケースがある。寺越さんは「拉致ではない」などとして現在、平壌で暮らしている。
ある公安関係者は「母親との対面の席で、金さんも『北朝鮮滞在を希望している』と当局に言わせられる可能性が高い」と話す。
その上で金さんや娘のキム・ヘギョンさん(18)の口から「めぐみさんはすでに亡くなっている」と改めて表明させ、「死亡」を国際社会に印象付けようとの狙いがあるとみられる。【西脇真一】
毎日新聞 2006年6月8日 11時41分 (最終更新時間 6月8日 13時00分)
拉致事件:北朝鮮が金英男さんの所在確認明かす-アジア:MSN毎日インタラクティブ
