脱北者の米亡命許可で韓米間に新たな火種? | trycomp2のブログ
米ロサンゼルス移民裁判所が韓国国籍の脱北者ソ・ジェソクさんの亡命を認める判決を下し注目されている。ソさんは米移民局に亡命を申請したが断られた後、米人権団体ヒューマンライツの支援により移民裁判所で訴訟を起こし、先月27日に確定判決を引き出した。米移民局が控訴を放棄したためソさんの亡命は確定し、ソさんは 1年後に永住権申請手続きを取ることになるという。
◆ 韓国国籍の脱北者亡命は初めて
韓国国籍を持つ脱北者に米国亡命が認められたのは今回が初めてだ。軍事政権時代に政治的弾圧を理由に韓国人の亡命が認められた例があっただけ。外交部関係者は「イギリスや日本など民主主義国家の国民が米に政治的亡命をした例は記憶にない」と話す。
今回の事件は、韓国が脱北者たちにとって政治的に危険な所という意味と解釈でき、韓国政府を困惑させている。政府当局者が30日、何の立場表明もできないまま「具体的に言及するだけの情報はない」との言葉だけを繰り返したのは、このためだ。
米裁判所が判決文で「追放された場合、もし北へ送還されれば甚だしい人権弾圧を受ける可能性があることを積極的に考慮した」と述べたことについて、政府関係者らは「まったく理解できない部分」と述べた。
◆ 脱北者の米亡命増えるか?
米の行政府はこれまで、韓国に定着し韓国国籍を得た脱北者の場合、米で受け入れるのは難しいと言ってきた。韓米関係に悪影響を及ぼしたり、韓国内の脱北者たちが米に押し寄せたりする可能性があると考えてきたからだ。しかしソさんの亡命を認める判決で、こうした基本的な立場が変わるのではないかとの疑問が生じる。現在、韓国政府の政治的弾圧を理由に米に亡命申請した脱北者マ・ヨンエさん(40)など十数件の同様の例がある。
米行政府関係者らは原則を変えたわけではないと言う。米行政府は亡命申請者を個別の事案別に審査し決定を下すとしている。マさん亡命申請をはじめとする同様のケースですべて亡命が許可されるのは難しいとのことだ。すでに国会情報委員会で金昇圭(キム・スンギュ)国家情報院院長はマさんの亡命が許可されないだろうという方向に比重を置いて答弁している。
それにもかかわらず一部では「まもなく一部脱北者を米が受け入れるようになると確信する」とのジェイ・レフコウィッツ対北朝鮮人権特使の発言を今回の判決と結び付け、脱北者の米亡命が続く可能性もあると見ている。
ワシントン=チェ・ウソク特派員
イ・ハウォン記者
朝鮮日報
朝鮮日報 Chosunilbo (Japanese Edition)
