6カ国協議:米、北朝鮮に誠意求める…日米首脳会談前に | trycomp2のブログ

6カ国協議:米、北朝鮮に誠意求める…日米首脳会談前に

 【ワシントン笠原敏彦】安倍晋三首相の4月の訪米前、ブッシュ米政権が北朝鮮に対し「米日両首脳の忍耐維持を望むなら(核放棄へ向けた)6カ国協議合意への関与を示すべきだ」と迫り、その直後に北朝鮮が国際原子力機関(IAEA)に「合意履行の意思」を確認する書簡を送っていたことが21日、分かった。ビクター・チャ前ホワイトハウス米国家安全保障会議(NSC)日本・朝鮮部長(4月末辞任)が毎日新聞に語った。

 4月27日の日米首脳会談は、北朝鮮がマカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア(BDA)」の資金返還問題を理由に、6カ国協議合意の履行期限(同14日)を守らない中で開かれた。米国が同首脳会談を意識して北朝鮮に「誠意」を求めた背景には、北朝鮮への対応をめぐり日米の温度差を露呈させたくないとの思惑もあったとみられる。

 北朝鮮の核開発をめぐっては、拉致問題を抱え強硬路線を取る日本と、核問題の早期解決により意欲的な米国の間で足並みの乱れが生じていた。

 チャ前部長は首脳会談の約1週間前、ニューヨークで北朝鮮国連代表部の金明吉(キムミョンギル)公使と会談。「北朝鮮が(米日)2人の指導者の忍耐の維持を望むなら、合意への関与を示す措置を取る必要がある」と通告した。

 チャ前部長は「会談は有効だった。北朝鮮はその翌日にIAEAに書簡を送った」と説明した。実際に北朝鮮は4月20日にエルバラダイIAEA事務局長に「BDAの資金凍結解除を確認し次第、(IAEA)代表団を招請する」との書簡を送っている。

 米国は、北朝鮮が核放棄に向けた「初期段階措置」の履行を遅らせる中、北朝鮮がIAEAへの書簡などで合意履行への関与を示していることを、柔軟姿勢を維持する根拠にしている。

毎日新聞 2007年5月23日 3時00分

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