北朝鮮・拉致問題:国内、国際世論両輪に 被害者家族会の横田夫妻が講演 /長野
◇「解決に向け力合わせ」--塩尻の中信会館に300人
北朝鮮による拉致被害者家族会の横田滋、早紀江夫妻らを招いた講演会が13日、塩尻市大門の中信会館ベルヴィホールで開かれ、市民ら約300人が夫妻らの話に真剣な表情で聴き入った。【光田宗義】
塩尻青年会議所が主催。講演会で滋さんは、めぐみさん拉致事件のこれまでの経緯などを話し、「北朝鮮側は、日本の世論や拉致の国際問題化などを気にしている。日本国内と国際的な世論の高まりが両輪となれば、拉致問題は解決できると思う」と語った。
早紀江さんは「本当の悪を行った(北朝鮮という)国に対する怒りを刻みつけなければならない。これまでの悲しみは無駄ではなく、ここからがスタート。みなさんも拉致問題に関心を持って考えていただき、解決に向けて力を合わせましょう」と、時折声を震わせながら訴えた。
講演会には、特定失踪者問題調査会の荒木和博代表も招かれ、「海岸から離れた所でも、拉致された人はいる。拉致された可能性のある人の中には長野県出身者もおり、長野県と無関係の話ではない」と強調した。
米国の北朝鮮に対する海外資金凍結解除や、テロ支援国家指定解除の検討などについて、滋さんは「米国がすぐにテロ支援国家指定を解除するとは考えていない。凍結を解除される資金もそれほど大きな額ではなく、気にしていない」と述べ、北朝鮮への姿勢軟化とはとらえていないとの認識を示した。
話を聞いた塩尻市大門の主婦、西尾成代さん(58)は「夫妻の生の声を聞き、計り知れない悲しみがあったのだろうと改めて感じた。どんなことができるかは分からないが、協力できることはしていきたい」と話していた。
5月14日朝刊
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