第5回6カ国協議休会 中国落胆隠せず | trycomp2のブログ

第5回6カ国協議休会 中国落胆隠せず

胡主席、訪朝むなし

 【北京=白石徹】北朝鮮の核問題をめぐる第5回6カ国協議は11日、議長を務める中国の武大偉・外務次官が短い議長声明を読み上げ、再開の日程を決められないまま休会になった。中国は北朝鮮の核放棄を実現するため、より実務的な話し合いの場となる作業部会や専門家会合の設置を提案したが、声明に盛り込むことはできなかった。

 中国の落胆ぶりは、休会後、武次官や外務省報道官の記者会見を開かなかったことにも表れている。議長国の役割を国際社会にアピールする絶好のチャンスだが、今協議では自ら成果が乏しいと判断したとみられる。

 胡錦濤国家主席は先月末、北朝鮮を公式訪問し、金正日(キム・ジョンイル)総書記と会談。中国の最高指導者として4年ぶりとなる訪朝の目的の一つは、トップ交渉による6カ国協議の進展であり、9月に採択された共同声明の具体化に向け北朝鮮の柔軟姿勢を引き出すことだった。

 しかし、胡主席の訪朝から10日後に始まった今協議で、北朝鮮は「段階的な核放棄」を主張しながらも、軽水炉の提供問題や金融制裁解除を持ち出して米国の反発を招き、議論は行き詰まった。

 米首席代表のヒル国務次官補は、胡主席訪朝による協議への影響について「特に関係はない」と一蹴(いっしゅう)。中国は中朝トップ交渉の成果を示せなかった。

 今後、中国は協議再開に向け各国と日程調整を進める。だが、米朝の意見の食い違いが埋まらない限り、協議が難航するのは必至で、日程調整にも手間取りそうだ。
[CHUNICHI WEB PRESS]日朝問題