地村さん夫妻 帰国3年 | trycomp2のブログ
地域に溶け込む一家 勉強や仕事に励む日々
北朝鮮による拉致被害者の地村保志さん(50)、富貴恵さん(50)夫妻ら五人が、日本に帰国して十五日で丸三年となるのを前に十四日、それぞれコメントを発表した。国民の支援に感謝の気持ちを表し、家族でしっかり生活していることを報告。拉致問題の早期解決に向けできる限り協力する決意を表明している。
北朝鮮による拉致被害者五人の二十四年ぶりの帰国が実現して十五日で三年。八人の子ども、夫がそろった三家族は、自立に向けた勉強や仕事に励む。小浜市の地村保志さん、富貴恵さん一家も「地に足が着いた」(親類)生活を送っている。
今月八日夜、長女恵未さん(24)、二男清志さん(17)は地村さんの父保さん(78)に誘われて夕食に出掛けた。勤務先の小浜信用金庫の同僚らと訪れるという恵未さんの薦めで市内のファミリーレストランに。洋食が並ぶメニューを手に「清志と同じものでいい」と保さんが注文すると、オムライスやジュースがテーブルに並んだ。「彼氏ができたか」と問われた恵未さんは笑ってかわした。福井市の福井大に通う長男保彦さん(22)は夏休みに自動車運転免許を取得。自宅には車のカタログが積まれている。
九月下旬には、仕事だった地村さんを除いた一家で地元の区民体育大会に出場。近所から総菜をもらうと、お返しに趣味の船釣りで捕った魚を渡すことも。保さんは「普通の日本人の子と同じ。町で気付かれないほど地域に溶け込んでいる」と一家の様子を喜ぶ。
小浜市嘱託職員として働く地村さんは九月、同市の社会人採用試験を受け、結果を待っている。「食の町づくりと観光交流」をテーマに、日本語とハングル両方の論文課題に取り組んだ。十一月の二次面接を通過すると、来春には正規職員になる。「朝鮮語を生かした仕事に」と望んでいただけに、幼なじみの森本信二さん(50)は「国際交流や社会教育で市民にお返しできればと考えているのだろう」と語る。
県嶺南振興局(小浜市)で旅券発行業務に就いている富貴恵さん。「初めてだし、クラスの様子も見たいから」と、九月三日、若狭高校に通う清志さんの文化祭に友人と訪れた。「人生ゲーム」を体験する企画で銀行員役を務め、同級生と打ち解ける姿に安心したようだった。友人や支援者は「特別扱いしない方が彼らにとって良い」と口をそろえる。
帰国3年を迎えてのコメント
私達家族にとってこの3年間は、感激と苦悩、喜びと悲しみが入り交ざった複雑な日々でした。
3年過ぎた今日では、家族全員が一つ屋根の下で暮らしながら、それぞれが社会復帰、就職就学を果たし、将来の希望を抱いて職場・学校で精一杯励んでいます。
これもひとえに、帰国後、物心両面で支えてくださった日本政府と福井県及び小浜市そして多くの国民の皆様の心温まるご支援・ご協力のおかげと家族一同深く感謝いたしております。
日本社会に日増しに溶け込み、自立の道を歩んでいる私達家族にとって今一番気がかりなことは、私達のように北朝鮮に拉致された方々の安否確認と生存者の早期帰国が未(いま)だ実現されていないことです。
私達家族は、今後とも拉致問題の早期解決のため、今まで同様日本政府、家族会、拉致被害者家族等を通じてできる限りの協力を尽くして参る覚悟でございます。
今後、日朝政府間協議で拉致問題が最優先課題として取り上げられ、早期解決に向け進展が得られることを切に願っています。
平成17年10月14日
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