北朝鮮アサリ:「中国産」で偽装輸入? DNA鑑定も検討 | trycomp2のブログ

北朝鮮アサリ:「中国産」で偽装輸入? DNA鑑定も検討

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 輸入アサリの出所を探れ--。北朝鮮に対する事実上の経済制裁により、輸入が止まったはずの北朝鮮産アサリが、中国経由で国内に入っている疑いが浮上し、政府が対応に乗り出した。税関当局は、輸入業者に対し、中国政府の発行する原産地証明書の提示を求めるなど警戒を高めているが、書類だけでは限界がある。このため農水省は、アサリのDNA鑑定を利用して産地を特定する技術も含め追跡法を検討している。【山本明彦】

 財務省の貿易統計などによると、北朝鮮からのアサリの輸入はピークだった01年度に4万3734トン(52億3603万円)と輸入量全体の6割を占めた。しかし、座礁などに備えた保険に入っていない外国船の入港を禁じる改正油濁損害賠償保障法が05年3月に施行され、保険に未加入の北朝鮮船の入港が激減。05年度の「北朝鮮産アサリ」の輸入量は前年度の1割足らずの2056トンまで激減した。

 ところが、輸入総量の落ち込みは小幅だった。中国からの輸入が急増したためで、05年度の中国産は前年度の約2倍の3万1144トンと、輸入全体の8割に達した。特に同法施行の05年3月は変化が顕著で、「中国産」は前月比4倍超に急増し、「北朝鮮産アサリの迂回(うかい)輸入をうかがわせる不自然な動き」(財務省幹部)と見られている。

 JAS(日本農林規格)法に基づく品質表示基準は、輸入品に対し原産国の表示を義務付けている。中国から輸入された場合でも、北朝鮮で生育したアサリは北朝鮮産と表示しなければならないが、北朝鮮の原産国表示付きで中国から輸入される例は増えていない。

 改正油濁損害賠償保障法は北朝鮮船の大半が保険未加入であることから、事実上の経済制裁の意味合いがあった。しかし迂回輸入されると制裁効果がなくなってしまうため監視強化に乗り出した。

 中国と北朝鮮のアサリの産地は海域が同じなので、DNA鑑定には、技術的な困難もあるとみられるが、対策開始には、迂回をけん制する狙いもあるようだ。

毎日新聞 2006年7月28日 15時00分

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