BDA:北が「米銀行経由送金」要求…その狙いとは
マカオのバンコ・デルタ・アジア(BDA)に凍結されていた北朝鮮資金の送金が遅れ続けている決定的な理由は、北朝鮮が米国の国内銀行を中間経由地として使用することを要求しているためとの見方が浮上している。
ワシントンの外交関係者らは、北朝鮮がBDA資金送金に際し、米国の銀行を中間経由地としようとする理由は、これを通じ、国際的金融制裁の網から抜け出そうとする目的があると分析している。
ある外交関係者は「米国の銀行が北朝鮮資金の送金を直接仲介すれば、北朝鮮資金に何ら問題がないということを米国が国際社会に示す効果があり、北朝鮮は今後も引き続きこの経路を活用し、金融制裁から実質的かつ完全に抜け出せると判断しているようだ」との見方を示した。
米政府内では、米国の国内銀行を送金経由地として活用する問題をめぐり、これを容認しようとする国務省に対し、財務省が強く反対していると関係者らは話している。また、米国の愛国法301条の規定により、米国の銀行がBDAといかなる取り引きもできないようになっている点も、「北朝鮮資金の米国銀行経由」措置を実現する上での障害になっている。
こうした問題点のため米政府は、妥協策として米政府がBDA資金に限り、例外的に今回1回限りという条件付きで米国の銀行を経由し、北朝鮮が希望する銀行口座に送金できるよう特別措置を取ることにし、これを北朝鮮に提案したと伝えられている。
また先月24日、米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のビクター・チャ補佐官(東アジア担当)=当時=がニューヨークの北朝鮮代表部を訪問したこともこの問題と関係があると言われている。
しかし、北朝鮮側がこの提案を受け入れたのかどうかは明らかではない。
一方、AP通信とマカオ日報などは「早ければ今週初めにロシアやイタリアの銀行への送金が実現するだろう」と報じた。もしも、北朝鮮資金がロシアの銀行に送金された場合、ロシアに駐在する北朝鮮外交団が口座を所有していると伝えられているロシア連邦外国貿易銀行(VTB)や、ロシア連邦対外経済活動銀行(VEB)を利用する可能性があると分析されている。
ワシントン=許容範(ホ・ヨンボム)特派員
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