母の思い、ラジオに | trycomp2のブログ

北朝鮮向け放送でメッセージ
「この思いが息子に届くと信じている」。1981年に行方不明になり、北朝鮮に拉致された疑いがぬぐえないとして「特定失踪(しっそう)者問題調査会」(東京)のリストに入っている安達俊之さん(当時18歳)の母道子さん(72)(白山市)が、拉致被害者に聞いてもらうための北朝鮮向けラジオ短波放送「しおかぜ」で俊之さんへのメッセージを流すことになった。
道子さんは10日、白山市役所鶴来支所で原稿を作成した。俊之さんが行方不明になってからの25年間を振り返りながら、「手取川も家も電話番号も昔のままで、俊之が一日も早く帰ってくるのを待っています」などと思いをつづった。道子さんは、「今までは思い出すのがつらくて原稿を書けなかったが、周りの支援があって踏み切れた。放送が俊之に届くと信じている」と涙ながらに語った。
金沢市内のホテル従業員だった俊之さんは、81年6月、同僚女性と旧鶴来町の友人宅を訪ね、女性を「自宅まで送る」と言って友人宅を出たのを最後に、2人とも行方不明になった。2003年、同調査会の特定失踪者リストに入った。
道子さんは、04年の小泉首相2度目の訪朝を機に、「拉致認定されていない多くの失踪者の問題をもっと深刻に考えてほしい」と思い、俊之さんの同級生らとともに真相究明を訴える活動を行っている。俊之さんの中学時代の同級生、東芳治さん(43)(金沢市)は「この放送が俊之君が帰ってくる糸口になれば」と話していた。
「しおかぜ」の放送は毎日午後11時半から30分間。道子さんのメッセージ(代読)は今月中にも4、5日に1回のペースで流されるという。
(2006年5月11日 読売新聞)
写真:息子への思いを込めた原稿を書く道子さん(右)
石川 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
