拉致被害者の帰国から3年 | trycomp2のブログ
地村さん一家「感激と苦悩の日々」
北朝鮮による拉致被害者五人の二十四年ぶりの帰国が実現して十五日で三年。八人の子ども、夫がそろった三家族は、自立に向けた勉強や仕事に励む。福井県小浜市の地村保志さん(50)、富貴恵さん(50)一家も「地に足が着いた」(親類)生活を送っている。
今月八日夜、長女恵未さん(24)、二男清志さん(17)は、地村さんの父保さん(78)と一緒に市内のファミリーレストランへ夕食に出掛けた。オムライスやジュースなどがテーブルに並び、話が弾んだ。保さんから「彼氏ができたか」と問われた恵未さんは笑ってかわした。
福井大に通う長男保彦さん(22)は夏休みに自動車運転免許を取得。自宅には車のカタログが積まれている。
九月下旬には、仕事だった地村さんを除いた一家で地元の区民体育大会に出場。近所から総菜をもらうと、お返しに趣味の船釣りで捕った魚を渡すことも。保さんは「普通の日本人の子と同じ。町で気付かれないほど地域に溶け込んでいる」と一家の様子を喜ぶ。
小浜市嘱託職員として働く地村さんは九月、同市の社会人採用試験を受け、結果を待っている。十一月の二次面接を通過すると、来春には正規職員になる。「朝鮮語を生かした仕事に」と望んでいただけに、幼なじみの森本信二さん(50)は「国際交流や社会教育で市民にお返しできればと考えているのだろう」と語る。
福井県嶺南振興局(小浜市)で旅券発行業務に就いている富貴恵さん。「初めてだし、クラスの様子も見たいから」と、九月三日、清志さんが通う若狭高校の文化祭を訪れた。「人生ゲーム」を体験する企画で銀行役を務め、同級生と打ち解ける息子の姿に安心したようだった。
地村さんと富貴恵さんは十四日、「家族にとってこの三年間は、感激と苦悩、喜びと悲しみが入り交ざった複雑な日々でした」と文書でコメントを出した。
「日本社会に日増しに溶け込み、自立の道を歩んでいる」としながらも、未解決の拉致問題が「今一番気がかり」として「日朝政府間協議で拉致問題が最優先課題として取り上げられ、早期解決に向け進展が得られることを切に願っています」と結んでいる。
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