【社説】金正日総書記の訪中、紙幣偽造の件で焦ったのか | trycomp2のブログ

【社説】金正日総書記の訪中、紙幣偽造の件で焦ったのか

北朝鮮・金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が昨日から中国を訪問中だ。昨年10月下旬に平壌(ピョンヤン)で中国の胡錦濤・国家主席と会談した同氏が、わずか約2カ月後に再び中国を訪ねたのだ。

訪問の時点も、北朝鮮の紙幣偽造問題によって朝・米間の対立が進んでいる時点であることから、その背景が注目される。米政府は新年に入って、北朝鮮に対する攻勢をさらに強めている。米政府の金融制裁はブッシュ大統領の意志とされていて、紙幣偽造問題で米国は一歩も退かない構えである。米政府は6カ国協議と金融制裁は別の懸案だと明言し、北朝鮮に条件を付けずに6カ国協議に復帰するよう求めている。

そうした米国の攻勢に、平壌側は非常に不安がっている。マカオ取引銀行の引き出し禁止措置によって、莫大な金額の不正資金を使えなくなった。他の外国銀行も日々北朝鮮との取引を忌避している。そうした状況が持続すれば「経済活動の脳死状態」に至りうるほど深刻だとのこと。したがって、金委員長の訪中は、そうした難局を打開するため中国の協力を得ようとするもの、という見方が有力視される。

問題は、中国が金委員長にどんなカードを提示するかだ。紙幣偽造事件は中国領土マカオにある銀行を通じて表面化されただけに、中国も当事国である。とりわけ、その内部事情詳細がよく分かる位置にある。したがって、中国は、同事件の実像と米政府の対応意志を、加減せずに金委員長に伝える必要がある。北朝鮮との特殊関係にだけ執着し、かばっている、との印象を与えてはならない。

早期に北朝鮮を国際社会の現実に気付かせるべきだ。紙幣偽造の件は、核問題とは本質的にレベルが異なる。明白な国際犯罪だから、中国はもちろんどの国も北朝鮮に同調しないだろう。北朝鮮が無条件否認するからといって解決されたりはしない。北朝鮮は国際社会に対し釈明するものがあれば釈明し、謝罪すべきものは謝罪し、国際社会の一員として臨むようにすべきだ。6カ国協議と結びつけて駄々をこねていても、隠すことはできない。

Japanese JoongAngIlbo