【社説】対北コメ支援、ヒル次官補の訪朝後でも遅くない
クリストファー・ヒル米国国務省次官補が昨日、電撃的に北朝鮮を訪問した。もちろん彼がどんな成果を持って来るかは未知数だ。しかし北朝鮮核問題解決と朝米関係正常化などに関する論議に重大な分水界になることだけは確実視される。これまで2年間、彼の訪朝実現が両国関係の進展を担保にする試金石と見做して来たという点でもそうだ。
北核問題は6カ国協議から扱って来たが現実的に朝米間談判に左右されてきた。その様相によって対置と合意を数えきれなく繰り返してきた。そして米国側実務責任者が友好的雰囲気で北朝鮮を訪問する段階にまで来た。したがって今回だけはむなしい舌戦の代わりに北核解決の可視的なきっかけが用意されるのを心から期待する。北朝鮮は寧辺(ニョンビョン)核施設閉鎖など6カ国協議「2.13合意」による義務履行をめぐり、無茶な条件をかけては決していけない。ヒル次官補も成果に汲々として北朝鮮の要求を綿密な検討なしに受け入れる愚かな行為は避けなければならない。
ヒル次官補の訪朝にもかかわらず「2.13合意」の初期履行は何も実現していない。ただ北朝鮮が要求したバンコデルタアジア(BDA)の北朝鮮資金凍結解除が解決されただけだ。この事案は「2.13合意」の内容にもない。要するに北核問題解決は始まったというだけで、進む道はまだまだ長いのだ。
それでも、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府はまるで「核問題がほとんど解決した」かのように国民を誤導しているからまったく憂慮される。特に昨日はこれまで北核問題解決と連携してきた対北コメ支援政策さえ破棄した。20日前、南北長官級会談で明らかにしていた原則を簡単に崩したのだ。これでは北朝鮮は韓国側をなめて見ているといえないか。
コメ支援はヒル次官補の訪朝が終わって北朝鮮が核施設閉鎖に入ってから行われても遅くない。むしろもっと国民的支持を得ることができる。それでもこんなにあせっているのを見ると、何か政略的意図があるのかという疑問が起こるばかりだ。
2007.06.22 08:03:01
【社説】対北コメ支援、ヒル次官補の訪朝後でも遅くない