タイ人も拉致知って 現地在住の日本語講師が支援募る | trycomp2のブログ

タイ人も拉致知って 現地在住の日本語講師が支援募る

 78年に失跡し「北朝鮮に拉致された」との情報があるタイ人アノーチャ・パンジョイさん(当時23)の家族を支援するタイ在住の日本語講師・海老原智治さん(36)=栃木県出身=が「タイでも拉致問題への認識を広めたい」と、拉致問題や北朝鮮人権問題の本をタイ語に翻訳出版するための支援を募っている。06年末にはアノーチャさんのおいバンチョンさん(37)とともに日本に一時帰国し、寄付を呼びかけた。

 アノーチャさんが北朝鮮にいるとの情報は、拉致被害者曽我ひとみさん(47)の夫ジェンキンスさん(66)が05年10月出版した手記「告白」で「アノーチェというタイ人拉致被害者がいた」と証言したことで浮上した。出稼ぎ先のマカオで男らに襲われて船に乗せられ、北朝鮮で元米兵と結婚させられたという。

 証言はタイでも報道され、兄スカムさん(60)が名乗り出たことから、拉致被害者家族会の増元照明事務局長(51)らは同年11月にタイで家族らと面会した。

 海老原さんは「自分も役に立ちたい」と申し出て、現地で支援団体「北朝鮮に拉致された人々を救援する会チェンマイ」をつくった。スカムさんに伴い05年12月に来日。ジェンキンスさんとの面会にも立ち会った。

 「アノーチャさんの問題をタイでも広めたい」と「告白」タイ語版の自費出版を思い立ち、日本でカンパ60万円を集め、今年5月にも2000部を出すめどがついた。今後は北朝鮮の人権状況をまとめた英語の本「彼らは真実を語っているか」のタイ語版翻訳出版のための寄付を募る。

 海老原さんは言語学者。専門とするタイ語系方言の研究で国境地域の山村を訪ねることが多く「貧村からアノーチャさんのような女性が海外に出稼ぎに行く事情もよく分かる」。

 タイでも最近は脱北者の集団密入国が多発している。海老原さんは「なぜ脱北者がタイまで逃げてくるのか、北朝鮮の人権状況をタイの人たちに伝えたい」と話している。

 問い合わせは海老原さんのメールアドレス(infoarnka@gmail.com)へ。
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