韓国メディア、金さん証言を疑問視 日本批判も | trycomp2のブログ
韓国人拉致被害者、金英男(キム・ヨンナム)さんと母姉の再会をめぐる韓国世論や政府の受け止め方は「28年ぶりの再会実現」を高く評価しつつ、英男さん証言を疑問とし、北朝鮮への不信感と期待が交錯したものだった。一方で、一時的な再会より拉致問題の一括解決を求める日本側の反発が同時に伝わったこともあり「拉致で(北朝鮮を)圧迫しようとする日本は態度を変えねばならない」(ソウル新聞)と矛先を日本批判に向ける論調も目立った。
「英男氏、『拉致ではない』とウソつく」。最大手紙の朝鮮日報は30日、英男氏の証言に信頼性がないと断じた。同紙は前日、1面トップで親子の再会を破格の大きさの写真とともに伝えていた。政府の対北融和政策が行き過ぎだとの論陣を張る保守系大手紙は軒並み、再会場面を大きく情緒的に報じ、拉致の状況や横田めぐみさんに関する証言については目立たない扱いで足並みをそろえた。
ネット新聞のオーマイニュースは「注目されるのは、北が金氏を韓国メディアの前に出した自信だ」とし「証言を否定する日本との葛藤(かっとう)は今後も続く」と分析した。
離散家族再会は00年の南北首脳会談を契機に本格化して14回を数えるが、韓国政府が認定する500人近い拉致被害者や捕虜の数人ずつが実は毎回ひそかに参加。北朝鮮を刺激しないよう、韓国政府もメディアもほとんど伝えてこなかった。今年3月の再会では、拉致を意味する「拉北(ナップク)」という言葉を韓国のテレビが現場中継で使っただけで、北朝鮮当局が通信を中断する騒ぎもあった。
それが今回は、拉致被害者と公認され日韓の注目を集める人物を北朝鮮自ら「母親と再会させる」と事前に宣言し、記者会見も開かせた。韓国メディアにも自由な報道を許した。前例のない対応で、韓国政府内には「南北関係の中で北が拉致を事実上認めた初の例」との見方がある。
また、英男さんが「自ら北に渡った」と言わず「偶然に救助された」としたことも「過去の北の押しつけの主張とは違う姿勢の変化が感じられる」(政府当局者)。背後に北朝鮮の政治的意図があることが否定できないにしても、韓国政府は「対北政策の一貫した努力の成果」と自負する。
韓国政府当局者は30日、英男さんの再会を総括して「証言の真偽はあえて詰めない。息長く拉致・離散家族問題の前進を図る。めぐみさん問題は日本の問題。我々が一緒にやることはない」と述べた。
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