北朝鮮拉致:鳥取沖で不明の矢倉さん、平壌で撮影の写真に
特定失踪(しっそう)者問題調査会は9日、88年に鳥取県沖で失跡し、「拉致濃厚」と6月に発表した矢倉富康さん(当時36歳)と酷似した人物が、今年3月中旬に訪朝した日本人によって写真撮影されていたと発表した。法人類学者の鑑定で判明したもので、調査会は「矢倉さんの可能性が極めて高い」とし、政府に事実を確認するよう近く要望することを明らかにした。
同会によると、漁師だった矢倉さんは88年8月2日夕、1人で漁に出かけ、翌日朝に境港に戻る予定だったが、行方不明になった。8日後に海上で見つかった船には、他の船と衝突した跡があり、境港周辺の船では使われていない塗料が付着していたことなどから、拉 致された可能性が高いとされる。
写真は、平壌のホテルのロビーで、訪朝した日本人や北朝鮮の関係者計6人で記念撮影された。4月発売のミニコミ誌に掲載され、見た人から「矢倉さんに似ている」との情報が寄せられ、鑑定で「まゆやのどなどの特徴が似ている」との結果が出た。矢倉さんに似た男性は現地で通訳をしていたという。【工藤哲】
毎日新聞 2007年7月9日 20時40分
北朝鮮拉致:鳥取沖で不明の矢倉さん、平壌で撮影の写真に-事件:MSN毎日インタラクティブ