北のニセたばこ、マイルドセブンなど大量 政府が対策へ | trycomp2のブログ

北のニセたばこ、マイルドセブンなど大量 政府が対策へ

 海外で大量に流通している北朝鮮積み出しのニセたばこの中に、マイルドセブンなど日本の商標を偽造した製品が大量に含まれているとして、政府が対策の検討に乗り出した。

 輸出額は年間1億5000万ドルに上り、金正日政権の維持に貢献しているとみられることから警察や公安調査庁が治安、外交問題を話し合う「合同情報会議」でも取り上げる方向で、今後、密造や流通実態の把握を進め、適用法令や刑事・外交上の措置を検討、新たな"対北圧力"としていく構えだ。

 北朝鮮のニセたばこ密造をめぐっては、米情報機関や国務省が調査。今年4月には上院国土安全保障・政府問題委員会の公聴会で、取り締まり当局者が詳細な調査結果に基づき、米国のマルボロや日本のマイルドセブンなどのニセブランドたばこの大量密造・密輸の実態を報告した。

 在日米政府筋によると、北朝鮮は、各国に投資を誘致している「羅津・先鋒(ラジン・ソンボン)自由経済貿易地帯」や首都・平壌など約10カ所に密造工場を置き、年間約20億箱(400億本)を製造しているとみられる。

 韓国・聯合ニュースによると、こうしたニセたばこによって北朝鮮は年間5億-7億ドルの収入を上げているとの分析もある。米当局は2005年9月までの約3年間に米国内23州で約1300件、偽造たばこの流通を確認している。

 日本の関係機関も、渡朝経験者や海運関係者らの証言などから北朝鮮の羅津港などが積み出し地となっている事実を把握。台湾、中国南部を含む東南アジア地域で流通しているニセたばこの中に、マイルドセブンなど大量の日本のブランドを偽造した製品が存在することを確認した。

 北朝鮮はニセたばこによって、違法に年間1億5000万ドル以上の輸出実績を上げていると分析している。

 公安当局は、商用で羅津・先鋒を訪問した人物らが「商品見本」として日本向けに輸出したたばこの一部を入手した。日本たばこ産業で鑑定したところ、外装フィルムに印刷された製造記号▽パッケージの成形方法や葉の巻き方-が、精巧な偽造品であることが判明、「葉の香りや味については、一口吸っただけで強い渋みを感じる代物」(公安当局者)だ。

 たばこの製造や流通・販売は、たばこ事業法によって規制され、商品としての取り扱いは登録が必要。違法に製造、販売した場合には最高で1年以下の懲役などが科される。

 だが、「北朝鮮のように、外国で製造した日本ブランドのニセたばこを第三国に売却している場合、取り締まる法律はない」(警察当局)。このため政府は、対処方法を研究するため、北朝鮮に対する総合的な圧力を検討する拉致問題特命チームで、すでに現状の分析に着手した。さらに、合同情報会議で議題として取り上げることで、メンバーの外務、警察、防衛、公安調査など各省庁間の情報共有化を促進し、対応策を検討する方針だ。

(08/28 02:39)
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