北朝鮮 三代目襲名まだ先? 正哲氏有力視 世襲は不可避 | trycomp2のブログ
北朝鮮の朝鮮労働党創建六十周年(十日)を機に金正日総書記(63)の後継者問題が外部世界であらためて浮上している。後継者として有力視されている二男の金正哲氏(24)に決まった場合、「金日成-金正日」に続く世襲三代目となり、北朝鮮は共産主義国家というより“金王朝”の色合いがますます濃くなる。
ただ一部で観測されているような「労働党六十周年」を機にした「重大発表」説についてはソウルの大方の専門家筋は否定的である。最大の理由は金正哲氏がまだ若いことと、金正日総書記にとって後継者公表を急がなければならないような事情は今のところないからだ。
世襲二代目の金正日総書記の場合、三十二歳だった一九七四年に内部決定され、三十八歳だった八〇年の第六回党大会で公表されている。この間、金正日氏は党の組織指導部、宣伝扇動部、文化部など権力の核心部で活動し、メディアでは「党中央」という表現で存在は暗示されていた。また父・金日成の現地指導にも頻繁に同行するなど“帝王学”を勉強してきた。
この過程で金日成の実弟の金英柱副主席をはじめライバルは徹底的に排除され、とくに異母弟の金平日現ポーランド大使やその母・金聖愛など近親者は「枝落とし」として権力から遠ざけられた。父親の威光はあったとはいえ、金正日総書記自らそれなりの激しい権力闘争で後継体制を固めてきたという経緯がある。
その意味では金正哲氏が“三代目”になるとしても後継体制固めはこれからであり、まだまだ公表の段階ではない。また次回党大会開催の展望も明らかでない。
ただ三代目を後継者にすることについては不可避との見方がソウルでは有力だ。世襲でない場合、複数の勢力による後継者争いが起き、それが路線論争などに結び付きひいては体制の動揺につながると見るからだ。
金正日世襲の際の北朝鮮の内部資料は当時、ソ連や中国を「後継者作りに失敗した」とし、その結果、革命の創業者が否定され「革命の変質」を招いたと指摘している。北朝鮮は後継者問題では終始、「代を継いでの革命の遂行」とか「血の伝統」を強調しており「世襲こそが革命を守る道」という考えだ。
金正哲氏が有力視される背景としては、母の故高英姫(昨年死亡)が生前、軍部などで「国母」的に崇拝する文書が出ていたことなどがある。これは金正日総書記の世襲過程で生母・金正淑に対する“神格化事業”が展開されたことを思い出させる。
金正哲氏についてはすでに党の組織指導部などの要職に就いているとの観測もある。また兄弟としては異母兄の長男・金正男氏(34)、三男の金正雲氏(22)などが存在するが、後継体制作りの中でどう処遇されるのかも関心の対象だ。
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