「めぐみさん夫」DNA鑑定資料 北、提供を拒否 | trycomp2のブログ

「めぐみさん夫」DNA鑑定資料 北、提供を拒否

 日本と北朝鮮による日朝政府間対話で、日本側交渉団が日本人拉致被害者の横田めぐみさんの夫とされる人物が韓国人拉致被害者かどうかを確認するため、DNA鑑定資料の提供を北朝鮮に求め、拒否されていたことが二十二日、分かった。来月四日から北京での開催が調整されている国交正常化交渉や拉致問題などの並行協議でも日本側は再度、資料の提供を要求する方針だが、北朝鮮側が「誠意ある対応」をとるかどうか不透明だ。

 めぐみさんは一九八六年に「キム・チョルジュン氏」という男性と結婚したとされるが、キム氏は七〇年代後半に拉致された韓国人男性五人のうちの一人の可能性が指摘されている。このため、日本の拉致被害者家族会は昨年十一月、麻生太郎外相らに、真偽を確かめるためDNA鑑定を行うよう要請した。

 これを受け、日本側は、非公式に「キム氏」の血液や頭髪などの提供を北朝鮮に求めたという。日本政府が確保しているめぐみさんの娘キム・ヘギョンさんのDNA情報と照合すれば、韓国人拉致被害者かどうか明確にできると判断しているためだ。

 北朝鮮は一昨年十一月の日朝実務者協議で、めぐみさんのものだとする「遺骨」を提示したが、日本のDNA鑑定で「別人のもの」と判明。北朝鮮は日本の鑑定を「でっちあげだ」などと反発、約一年にわたって対話は途絶えていた。

 日朝政府間対話は昨年十一月にようやく再開したが、拉致問題について北朝鮮側は「解決済み」との姿勢を崩しておらず、次回協議でも事態の進展に懐疑的な見方が広がっている。

 日朝交渉筋は「鑑定でめぐみさんの夫が確認できても、今、めぐみさんがどうしているのかまでは分からないが、さまざまな事実を積み上げて、問題提起することが大事だ」と指摘している。
Sankei Web 産経朝刊 「めぐみさん夫」DNA鑑定資料 北、提供を拒否(01/23 05:00)