米紙 「待ち」の政府姿勢批判
北朝鮮が、マカオの銀行の資金返還問題を理由に核施設の稼働停止などの措置を履行しない中、アメリカの有力な新聞が「北朝鮮がしたことはアメリカから譲歩を引き出したことだけだ」と指摘し、北朝鮮の行動を待ち続けるアメリカ政府の姿勢を批判しました。
アメリカの新聞「ワシントンポスト」は8日付けの紙面で、「北朝鮮を待つ」と題した社説を掲載しました。社説では、マカオの銀行にある資金の返還問題をめぐってアメリカは譲歩を繰り返してきたと指摘し、現在北朝鮮が求めている外国の銀行への資金の送金については、「アメリカ財務省がこれまで国際金融システムにおいてタブーとしてきたことだ」として、これ以上の譲歩は適切でないと主張しています。また、「北朝鮮の約束と実際の行動がいかに違っているかに注意を払わないのはばかげている。2月の6か国協議での合意以来、北朝鮮がしたことはアメリカからいくつもの譲歩を引き出したことだけだ」として、北朝鮮が核施設の稼働停止などの措置を履行しない中、北朝鮮側の行動を忍耐強く待つ姿勢をとり続けるアメリカ政府を批判しました。これに対して、国務省のマコーマック報道官は8日の記者会見で、「北朝鮮は履行の意思を繰り返し示しており、もうしばらく時間を与えたい」と述べて、引き続き見守ることに理解を求めましたが、このまま事態の進展が滞れば、アメリカ政府の外交方針への批判が強まることも予想されます。
NHKニュース