横田滋さん75歳の誕生日
横田めぐみさんの父滋さんが14日、75歳の誕生日を迎えた。30年前のこの日、めぐみさんからプレゼントされた櫛(くし)は今もバッグに入れて持ち歩いている。きょう15日は、めぐみさん拉致事件から30年。白髪になった父は「一刻も早い救出を待ち望んでいる」と語った。
滋さんは14日、拉致議連の訪米団を成田空港で見送った。出発前の会見で事件30年について問われ、「長いような短いような」と複雑な心境を口にした。
「これからは、おしゃれに気を付けてね」?。そう言って、めぐみさんが拉致される前日にくれた茶色の櫛は、会見場に持ち込んだバッグに忍ばせていた。「私の中でめぐみは中学1年から全く大人になっていない。時間が止まっているので短い感じがする」。当時の記憶が鮮明だから、30年の歳月すら「短い」という。
一方、時間は確実に過ぎ、自身も年を取った。2年前に血液の難病で入院したことも影響し、75歳を区切りとして、10年間務めた拉致被害者家族会の代表を24日に退任する。「30年という数字を見ると、非常に長い時間だと思う」と実感を込めた。
15日は妻の早紀江さん(71)とともに新潟市で講演する。「無理はできないけど、救出活動をやめるわけではありません」。再会の日まで訴え続ける覚悟だ。
新潟日報 NIIGATA NIPPO On Line