ルーマニア人拉致被害者弟と曽我さんら面会
来日中のルーマニア人拉致被害者、ドイナ・ブンベアさんの弟、ガブリエル・ブンベアさん(39)が21日、曽我ひとみさん・ジェンキンスさん夫妻の住む新潟・佐渡市を訪れた。
佐渡市で21日午後4時ごろ、曽我さん・ジェンキンスさん夫妻と面会したガブリエルさんは「お会いできて、言葉にできないほどうれしいです」と話した。
ガブリエルさんの姉・ドイナさんは、78年、滞在先のイタリア・ローマから北朝鮮へ拉致されたとみられている。
ドイナさんが生まれ育ったルーマニア・クライオーバ。家族は、突然消息を絶ったドイナさんをこの町で待ち続けた。母・ペトラさん(76)は「ドイナのことを1日1秒も忘れることはなかった」と涙ながらに語った。
ドイナさんがいなくなって約30年たった05年、転機が訪れた。ジェンキンスさんが自伝「告白」の中で、ドイナさんが北朝鮮にいたことを明らかにしたのだ。ジェンキンスさんによると「(ドイナさんは)日本に行くとだまされて北朝鮮に来て、だまされたまま亡くなった」という。
30年ぶりに聞く消息とともに家族に知らされたのは、ドイナさんの死だった。ペトラさんは「私は、ドイナがどうしているかを知るために生きてきた。彼女が火葬されて灰になったなんて、古い傷口が開かれたようです」と話す。
すでに死亡したとされるドイナさん。しかし、ガブリエルさんは、北朝鮮での姉の暮らしを少しでも知りたいと、体調の悪いペトラさんを残して来日した。ガブリエルさんは、来週初めまで日本に滞在し、麻生外務相らとも面会して情報を集めることにしている。
日テレNEWS24