拉致疑惑の河嶋さん母ら 知事、県警本部長に訴え
静岡
拉致疑惑の河嶋さん母ら 知事、県警本部長に訴え
北朝鮮に拉致された疑いが強いとされる浜松市出身の河嶋功一さん=失踪(しっそう)当時(23)=の母愛子さん(72)ら県内関連の特定失踪者家族は十三日、石川嘉延知事と五十嵐邦雄県警本部長に協力と支援を要請した後、県庁で記者会見した。愛子さんは「一日も早く私どもの手元に(息子を)返してもらいたい」などと訴えた。
冒頭、要請活動に同行した特定失踪者問題調査会(東京都文京区)の真鍋貞樹専務理事が「石川知事や五十嵐本部長から前向きな言葉をいただいた」と面会を振り返り、「(特定失踪者家族がまとまって要請した)この活動は静岡県が初めて。今後、家族を支える仕組みをつくりながら、各都道府県で同様の活動をしたい」と抱負を述べた。
続いて、愛子さんが「知事と本部長にお会いできた。子どもたちを捜す力になっていただきたいと思いますのでよろしくお願いします」とあいさつ。河嶋さんが失踪して二十四回目の春を迎えることに触れ「私たちは年を取る。一日も早く手元に返してもらいたい」と話した。
一方、真鍋専務理事は、拉致実行犯とされ、先の日朝協議で日本が引き渡しを求めた元工作員辛光洙(シン・グァンス)容疑者について「辛容疑者は静岡県で生まれ育った。東海地方が重要な工作拠点だったと推測している」と指摘、「特定失踪者に対する理解、認知度はまだ低い。ぜひ世論を高めて問題解決につなげたい」と呼び掛けた。 (佐野太郎)中日新聞inしずおかホームページへようこそ