【金正日総書記訪中】「北で重大問題発生か?」 | trycomp2のブログ

【金正日総書記訪中】「北で重大問題発生か?」

 中国の胡錦涛・国家主席が昨年10月に訪朝し両国の方策について話し合ってからわずか2か月で、しかも首脳らが海外歴訪を最も拒む年初めを選び、金正日(キム・ジョンイル)総書記が極秘で訪中した目的は何か。

 「北朝鮮で何かしらの事態が発生しているに違いない」というのが専門家たちの一致した見解だ。

▲金融制裁問題

 政府の高位関係者は「北朝鮮は米国の金融制裁で大変な状況に追い込まれたが、ここにきて中国まで制裁に加わる場合、北朝鮮は極めて苦しい状況に陥る可能性がある」とし、「その他の問題より、金融制裁問題を中心に話し合う可能性が高い」と述べた。

 中国はマカオ所在のバンコ・デルタ・アジア(BDA)銀行の対北不正取引疑惑について調査を終えているほか、近くこの問題をめぐり立場を明確にしなければならない。このような中、金総書記には中国と話し合いたい何かがあったとの見方だ。

 南成旭(ナム・ソンウク)高麗(コリョ)大学教授は「北朝鮮の立場からすれば、偽ドル札製造について証拠を握っている中国が米国の要求を拒否するかどうかは、生死にかかわる問題」と話した。

 また、「今回の訪中は、朝中というパートナーシップから中国が離脱しないよう、しっかりとつかまえ、中国に米国からの要求をはっきりと拒否するよう説得することを目的としている」としながら、「そのため、今回の訪問は3泊4日以上に長引く可能性が高い」と説明した。

▲北核問題

 一方、金根植(キム・グンシク)慶南(キョンナム)大教授は「金融制裁問題の解決を目的としているなら、あえて金総書記が直接出向く必要はないと思う」としながら、「核問題や朝米関係に対する北朝鮮なりの立場が整理されたため、これについて中国と話し合うために向かったものと思われる」と話した。

 金教授は「最近の北朝鮮の雰囲気からすると、6か国協議の無期延期など強い姿勢に出ており、中国にあらかじめ了解を得るための訪問である可能性がある」と述べた。

 外交安保研究院の田奉根(チョン・ボングン)安保統一研究部長も、「北朝鮮が繰り出した崖っぷち戦術があまり通用しなくなってきている中、多くのカードを持って行き、中国の意見を聞こうとしているもの」としながら、「さまざまな可能性が用意されているが、穏健論ではなく強行論を選ぶ可能性もある」と話した。

 しかし、政府当局者は「今回の訪問期間中、こういった条件なら6か国協議に参加するという首脳間の合意文が出される可能性もある」としながらも、「金総書記が自ら願って訪中したのか、あるいは中国に呼ばれたから行ったのかも、重要なポイントの1つ」と説明した。

▲北朝鮮内の事情

 鄭泰翼(チョン・テイク)元ロシア大使は「以前訪問した時と同様に、“天地開闢(かいびゃく)”や“新思考”といった新たな経済協力に対する姿勢を演出することも考えられる」としながら、「中国が東北3省の開発を北朝鮮の開発と連結させるという話は、ずいぶん前から取り沙汰されていた」と話した。

 高有煥(コ・ユファン)東国(トングク)大教授も「今回の訪中では、北朝鮮の改革・開放の拡大が集中的に話し合われる可能性もある」と述べた。

 西江(ソガン)大学の金永秀(キム・ヨンス)教授も「北朝鮮の経済回復に向け、実利確保の次元の訪問であるとも考えられる」とした。

 しかし、「今のこの時期に、純粋に経済のためだけに訪中するというのは考えにくい」とする専門家も多かった。

 ある専門家は「北朝鮮内部でわれわれには計り知れない問題が生じており、それを解決するために中国の協力を必要としている可能性もある」と予想した。

朝鮮日報
朝鮮日報 Chosunilbo (Japanese Edition)