北朝鮮口座の凍結解除 資金移管でなく直接返還 | trycomp2のブログ

北朝鮮口座の凍結解除 資金移管でなく直接返還

 【北京、マカオ10日共同=磐村和哉、浜口健】マカオの金融管理局スポークスマンは十日、共同通信に対し、銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)にある北朝鮮関連口座の名義人が「いつでも資金を受け取ることができる」と述べ、全口座の凍結を解除したことを明らかにした。米財務省はこれに先立ち、マカオ当局が全口座の凍結解除を準備しているとの声明を発表した。

 当初計画していた中国銀行への資金移管に技術的困難が多く見通しが立たないことから、資金を口座名義人に直接返還する方法で問題決着を図った形だ。二○○五年九月以来の北朝鮮に対する米金融制裁問題は解決に向かうことが期待されるが、北朝鮮がどう反応するかは不明。

 北朝鮮は資金返還確認後、二月の六カ国協議で合意した寧辺の核施設の稼働停止などの初期段階措置を履行するとしている。今回の措置は今月十四日までとなる「六十日間」の期限内履行を促すためとみられるが、期限までの完了は困難で遅れは避けられない見通し。

 ヒル米国務次官補は十日、ソウルで「障害を取り除く大きな一歩」と評価、北朝鮮に初期段階措置履行を求めると述べる一方、BDAと米金融機関との取引を禁止した措置は有効との見解を示した。

 次官補はまた「北朝鮮が望んでいたことだ」とし「北朝鮮の反応はまだない。反応を聞く必要がある」と述べた。

 韓国の千英宇・外交通商省平和交渉本部長は北朝鮮がBDAの資金を「あすから自由に引き出すことができる」と述べ、金融制裁前の状況に完全に戻ったとの認識を示した。

 金融管理局スポークスマンは、口座名義人とその委任を受けた人物はいつでも資金受け取りが可能とする一方、BDAはきちんと身元確認を行うことを強調した。

 これに先立ち、マカオ政府は米財務省声明を受けた形で声明を発表し「関係方面と協調し、法に照らして問題の適切な処理を継続する」とした。

 米財務省はグレーザー副次官補を三月下旬から北京に派遣、BDAの北朝鮮関連口座を中国銀行に移管するための協議を約二週間にわたって続けた。しかし、中国銀行が難色を示し続けたほか、移管に伴う書類準備など技術的な問題が生じて調整は難航した。

中国新聞ニュース