北朝鮮“容疑者存在せず”
北海道出身の渡辺秀子さんの子ども2人が北朝鮮に拉致された事件で、政府は容疑者の引き渡しを求めていますが、北朝鮮外務省の幹部は「存在しない人に対しての国際手配は不可能だ」と述べて、容疑者が北朝鮮に存在しないと反発しました。
これは、北朝鮮外務省で対日関係を担当するリ・ビョンドク研究員が先月30日、ピョンヤンを訪問していた同志社大学の浅野健一教授に対して述べたものです。渡辺秀子さんの子ども2人が拉致された事件で、警察庁は、工作員グループのリーダー格だった木下陽子容疑者が北朝鮮にいるものとみて、先月、国際手配し、身柄の引き渡しを求めています。これについて、リ研究員は「存在しない人に対する国際手配は不可能だ」と述べて、容疑者が北朝鮮に存在しないと反 発したうえで、警察が朝鮮総連・在日本朝鮮人総連合会の関連団体などを強制捜査したことについて、「拉致問題を無理に総連と結び付け、弾圧している」と非難しました。この事件に対する北朝鮮側の反応が明らかになったのは今回が初めてです。また、日本が先月、北朝鮮からの輸入禁止など独自の制裁措置を半年間延長したことについて、リ研究員は「日本との関係悪化を持続させ、スムーズに進んでいる6か国協議を破たんさせるものだ」と非難しました。
NHKニュース