6カ国協議:行程表作り難航必至 米朝、激しい駆け引き | trycomp2のブログ

6カ国協議:行程表作り難航必至 米朝、激しい駆け引き

 【北京・笠原敏彦】27日再開した北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議では、焦点となる核施設の「無能力化」をめぐり、核施設を最大限に温存したい北朝鮮に対し、米国など5カ国がどこまで強い措置を迫れるかの攻防となる。北朝鮮は米国によるテロ支援国家の指定解除がなければ、無能力化など非核化の「第2段階措置」の履行には十分に応じないとの見方が強いだけに、行程表(ロードマップ)作りは難航が必至の情勢だ。

 6カ国協議の2月合意では、無能力化は「既存の核施設」が対象。しかし、先のジュネーブでの米朝国交正常化作業部会などの結果、当面は寧辺(ニョンビョン)の黒鉛減速炉や再処理施設などプルトニウム生産に直接関係する3施設に限った年内の無能力化を目指すことになった。

 米首席代表のヒル国務次官補は27日夜、無能力化の定義について「具体的なアイデアはあるが、合意できるかはわからない」と語り、米朝間に溝があることを認めた。同次官補は当初、この定義について「再スタートに数年が必要な状態」と説明していたが、最近は「1年程度」と“下方修正”しており、北朝鮮の立場に歩み寄りを示している模様だ。

 北朝鮮事情に詳しいケネス・キノネス国際教養大教授は「北朝鮮にとって核施設は交渉の主要なテコであり、その施設に重大な損傷を与えることを受け入れるとは考えにくい」と指摘する。北朝鮮は今後の交渉をにらみ、その展開次第では短期間で再び核施設を稼働できるよう選択肢を維持したい思惑のようだ。

 一方で、米国の最終目標は「核廃棄」であり、ブッシュ政権の残り任期1年3カ月を考慮すれば、途中経過の「無能力化」の交渉に時間をかける余裕はない、との見方もある。このため、交渉では米国が一定の柔軟性を示す可能性が強い。

 米議会筋は「無能力化の方法は交渉の大きな障害にならないだろう。問題は、政治・外交的な『見返り』になる」と予測する。テロ支援国家指定解除などの問題を指すもので、行程表に盛り込むことも含め、激しい駆け引きが予想される。

毎日新聞 2007年9月27日 23時35分 (最終更新時間 9月28日 1時11分)

6カ国協議:行程表作り難航必至 米朝、激しい駆け引き-アフリカ・オセアニア:MSN毎日インタラクティブ