2児拉致事件に5人が関与、指示役の女の逮捕状請求へ
1973年に行方不明になった埼玉県上福岡市(現ふじみ野市)の渡辺秀子さん(当時32歳)の2人の子どもが北朝鮮に拉致されたとされる事件で、母子の監禁から2児の拉致まで、渡辺さんの夫が勤務していた貿易会社の関係者のうち、少なくとも5人が関与していたことが警察当局の調べでわかった。
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その1人で同社社員の女は、指示役の女(59)の命令で、2児の世話をしていたという。警察当局は、5人の役割を特定したうえで国外移送目的拐取容疑で、北朝鮮で暮らしているとみられる指示役の女の逮捕状を請求する方針。
渡辺さん母子の監禁や2児の拉致に関与した疑いがあるのは、品川区の貿易会社「ユニバーストレイディング」(78年ごろ活動停止)の役員をしていた指示役の女と、2児の世話をした社員の女、同じく社員の男3人の計5人。いずれも北朝鮮の工作員とみられる。
警視庁公安部と兵庫県警によると、ユニバーストレイディングの当時の関係者は、「目黒区内の工作員の部屋で女性が殺された」などと、渡辺さんが殺害されたことを示唆する供述をしたほか、指示役の女の命令で、当時社員として在籍していた男が殺害を実行したことや、この男らが遺体を車で運び出して遺棄したことも明らかにしたという。殺害の時期は母子が消息を絶った直後の73年12月ごろとみられる。
さらに、別の関係者は、渡辺さん殺害の実行役とされる男から「『子どもに睡眠薬を飲ませた』など北朝鮮に拉致した際の経緯を聞かされた」と供述。「社員の女が一時期、監禁されていた2人の子どもの世話をした」「2人の子どもは、(渡辺さん殺害の実行犯とされる男を含む)社員の男らが車で運んだと聞いた」と話している関係者もいるという。5人のうち指示役の女は79年5月、出国したが、最近まで北朝鮮で暮らしていることをうかがわせる手紙が国内の知人に届いており、警察当局では、生存している可能性が高いとみている。
(2007年4月6日14時37分 読売新聞)
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