「次の段階」具体化焦点 「日本外し」めぐり攻防も | trycomp2のブログ

「次の段階」具体化焦点 「日本外し」めぐり攻防も

 【ソウル12日小出浩樹】北京で18日から開かれる6カ国協議の首席代表会合は、北朝鮮核施設の稼働停止・封印など「初期段階措置」の履行確認とともに、「次の段階の措置」である核施設の無能力化の定義などをどこまで具体化できるかが焦点となる。日本にとってはまた、北朝鮮による「日本外し」をめぐる攻防の場ともなる。

 「初期段階措置は円滑に進行するはずだが、問題は『次の段階』だ」。ソウルを訪問中のエルバラダイ・国際原子力機関(IAEA)事務局長は12日の記者会見で、1カ月以内に封鎖作業が完了する見通しを示す一方、「次の段階」の困難さを指摘した。

 核施設の「封印」が文字通りスイッチを動かせないよう封印するだけの作業なのに対し、「無能力化」は再稼働を不能とすることを指す。事務局長はこうした技術的な差異から見通しを述べたとみられるが、「次の段階」には無能力化とともに北朝鮮が「すべての核計画」を完全に申告することが含まれている。

 米側は「すべての核計画」には北朝鮮の高濃縮ウラン(HEU)による核計画も含まれると主張しているのに対し、北朝鮮側は同計画の存在そのものを否定。18日からの首席代表会合で仮に「初期措置」問題をクリアしても、無能力化を含めた2月の6カ国合意の解釈をめぐり、紛糾する可能性は少なくない。

 北朝鮮は一方、日本人拉致問題と核問題をセットで解決するよう求める日本に対しては、このところさまざまな揺さぶりをかけている。

 金正日総書記が「拉致問題の調査を指示した」と6月下旬に一部で報じられたほか、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部の土地・建物をめぐり10‐11日に平壌などで相次いで「反日集会」が開かれた。

 こうした中で6カ国協議に前向きの姿勢をみせた北朝鮮について、「大きな海図を誰かが描いているのだろうし日本外しの思惑も否定できないが、相手(日本)があることで狙いはそう簡単にはいかない」(日韓外交筋)などの見方がある。

=2007/07/13付 西日本新聞朝刊=

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